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稲盛ゆかりの地を巡る -1960年 初詣 車折神社(京都市右京区)-
「稲盛和夫ゆかりの地を巡る」第3回目となる今回のテーマは「初詣」。稲盛ゆかりの社(やしろ)である車折(くるまざき)神社をご紹介します。
京都市右京区にある車折神社。大晦日から元旦にかけての午前零時に行う京セラの初詣は、現在も会社の年中行事として、会長・社長をはじめ、有志の社員が参加して行われています。京セラ創業の翌年1960年の元旦、稲盛が当時住んでいた嵯峨広沢最寄りの神社へのお参りが始まりましたが、そこには稲盛のあるこだわりが込められていました。創業メンバーの一人である青山政次氏が自著の中で次のように回顧しています。
「京セラを創って初めて迎えるお正月である。神社へ参拝しようということになり、稲盛が一番にお参りしたいから、車折神社に、元旦午前零時前に集まろうと言った。稲盛の奥さんと私の家内と4人、零時少し前に集まった。私は時計の秒針を見ながら、ちょうど零時を指した瞬間2人一緒に鈴を鳴らし、柏手(かしわで)をうって、京セラの今後の発展を祈願したのである。神様がまだ誰の願いごとも聞いておられないうちに、一番に聞きとどけていただくよう、お耳に入れたわけである。その霊験あらたかに、京セラの今日の発展をかなえて下さったのでしょう。
(中略)稲盛は何事にも一番が好きであり、常に先頭に立つ。この初詣でも、誰よりも一番にお参りして、心から神に祈願し、『自分は力の限り努力しますが、神様もお助け下さい』と、神だのみでなく、神の加護を願うのである」。(青山政次著 『心の京セラ二十年』より)
写真
1枚目:車折神社御祭神八百年祭記念本殿竣功祭にて(1988年)
もともと芸能・商売の神様を祀る神社ということもあり毎年のお参りを続けていたところ、宮司さんより「奉賛会の会長になってくれませんか」と頼まれるご縁もあった。
2枚目:車折神社駅正面の鳥居
3枚目:本殿
4枚目:境内には芸能神社もあり、飛躍を願う芸能人たちが奉納した朱色の玉垣が周囲を取り囲んでいる。