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稲盛ゆかりの地を巡る 「敬天愛人」の扁額(※へんがく)JR鹿児島本線 城山トンネル(鹿児島市)

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稲盛ゆかりの地を巡る第5回目は、鹿児島市城山町です。鹿児島駅から鹿児島中央駅をつなぐ鹿児島本線は西南戦争の激戦地となった城山を通過するトンネルがあります。近くには西郷隆盛が最後の5日間を過ごしたという城山の洞窟があることから、トンネルの鹿児島側である東口の扁額に西郷が好んで用いた「敬天愛人」の四字が掲げられました。稲盛が、京セラの社是である「敬天愛人」の成り立ちを語るエピソードの中に、この扁額が登場しています。

「それは、京セラを創業して間もない頃のことです。会社をつくってくださった方のお一人が、出張から帰ってこられたときに、『あなたにいいものを買ってきてあげたよ。あなたの郷土の大先輩である、西郷南洲のものだ』と、一幅の書を渡して下さいました。そこには『敬天愛人』と、大きくしたためられていました。

幼い頃によく遊んだ鹿児島の城山にあるトンネルの上にも、『敬天愛人』と書かれた碑が掲げてあり、私が学んだ小学校の校長先生の部屋にも「敬天愛人」の書がかけられていましたので、私は懐かしく、またたいへん嬉しく思いました。すぐに表装し、会社の応接間に掲げました。
(2012年9月 関西鹿児島県人会総連合会での講話より)

この額は現在も稲盛の執務室に大切に掲げられており、当時の思いを今に伝えています。
※扁額:建物の内外や門、鳥居などの高い位置に掲出された額や看板

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写真
1枚目:トンネル上部に「敬天愛人」と掲げられたJR城山トンネル
2枚目:執務室に掲げられた敬天愛人の額を眺める稲盛(下の額は円福寺西片擔雪老師の書)