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大和の家を巣立った子たち
4月は新しい門出の季節。あちこちの街が桜で彩られる中を、多くの人が新しい世界に旅立ちます。
稲盛が京都府精華町に開設した「京都大和の家」でも桜の花が今年もきれいに咲きました。数厘の桜が咲き初める大和の家では3月24日(木)に、卒園・卒業のセレモニーである「さくらの会」が催され、今年も4名の子どもたちが希望に胸を膨らませて、新しい世界に巣立っていきました。
「家庭環境に恵まれない子どもたちを一人でも多く救いたい、幸せに育ってほしい」と願って児童養護施設・乳児院を設立した稲盛の思いは、今もそこで働く職員の皆さんにしっかりと受け継がれ、皆さんの豊かな愛情に育まれながら、これまでに250人を超える子どもたちがここで育ちました。
小学校入学前から14年間、大和の家で育った男の子は今年、京都の大学を卒業してこの4月から希望する関東の食品メーカーで働き始めました。また、2人の高校生が卒園して大学に進学しました。過去には、大学で福祉を専攻して、卒業後に大和の家の職員として帰ってきてくれた子、看護師になって患者さんとともに新型コロナと懸命に戦っている子など、それぞれに稲盛や施設で働く職員の皆さんの思いや期待を受け止めて、立派にがんばってくれています。
いまだコロナの流行下でもあり、今年も稲盛は「さくらの会」には出席できませんでしたが、こうして元気に独り立ちして施設を巣立っていってくれる子どもたちのことを、遠くから嬉しそうに思い遣っていることでしょう。
写真
1枚目:大和の家の前に美しく咲く桜
2枚目:本年の「さくらの会」のようす