Facebookアーカイブ

稲盛ゆかりの地を巡る-鴨東荘

20220609-1.jpg

稲盛ゆかりの地を巡る、今回は京セラ創業時、稲盛はじめ京セラの社員たちが生活していたアパート「鴨東荘(おうとうそう)」です。京都市の洛北、高野にあった鴨東荘。当時新婚の稲盛が入居すると、松風工業を辞めた京都セラミックの幹部たちもこのアパートに集い、同じ屋根の下で生活していました。

「京セラ発足以来、高野の鴨東荘は、松風を辞めた、血判状の面々で満員になった。京セラは西大路御池にある。ほとんど京都の東の端から西の端まで、朝早くギューギュー詰めの市電に揺られ、また夜は10時、11時と遅い市電で帰るのである。その頃、鴨東荘は満員で、稲盛の新婚生活も脅かされがちで、通勤時間も長くかかるので、会社の近くへ移りたいと言っていた」(『心の京セラ二十年』より)

稲盛が住んでいたのはわずかな期間でしたが、ここでの暮らしが創業時の幹部同士のベクトルを合わせ、絆を強固なものにしたとOBたちは当時を振り返っています。ゆかりの地を巡る、次回は当時の写真も交えながら「鴨東荘」を深掘りしていきたいと思います。(続く)

20220609-2.jpg写真
1枚目:当時の建物は残っておらず、店が軒を連ねている。

<鴨東荘 跡地 >
所在:京都市左京区田中東高原町
叡山電鉄「茶山駅」下車 東鞍馬口通を東へ徒歩8分
(京都市バス停 伊織町前)