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うどんの日
7月2日は「うどんの日」。「讃岐うどんをもっとたくさんの人に食べてもらいたい」と、讃岐うどんで有名な香川県の生麺事業協同組合によって1980年に定められたのだそうです。この日にちなんで、今回はうどんにまつわる稲盛エピソードをご紹介します。
稲盛は麺類が好きで、うどんもラーメンも好んで食べます。経営者として第一線で仕事をしていた頃は、昼食時間も惜しんで、部下と打ち合わせをしながらうどんやラーメンを食べて済ませるということもしばしばでした。中でもうどんは、京セラ創業時に仲間と一緒に西ノ京原町の本社前に来ていた屋台のうどんを食べながら深夜まで仕事をしたという思い出深い食べ物です。それを稲盛は後年こう振り返っています。
「夜泣きうどんの屋台がピーピーといって会社の横を通るものですから、夜泣きうどんを止めに行って、素うどんを注文するのです。その夜泣きうどんのおじさんも、そこで止まると何十杯も売れるもんですから、喜んで屋台を止めてくれる(笑)。で、一番安い素うどんをもらって『おい、みんな仕事止めてうどん食おう』と言い、素うどんを食べながら人生を語ったり、未来の夢を語ったりして、なんとか心を一緒にしようと創意工夫をしました」
当時20代の若い仲間は、屋台のほの暗い灯の中で一緒にうどんをすすりながら互いの気持ちを通わせ、心の絆を強めていったのです。その姿を思い浮かべるとどこかほほえましく、心が温かくなるような青春の一コマという気持ちがしてきます。
写真:運動会にてうどんの早食い競争を楽しむ稲盛