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この1枚の写真「京セラ 稲盛名誉会長セミナー」
2015年から翌2016年にかけ、京セラグループの主要工場、事業所、関連会社で行われた「稲盛名誉会長セミナー」の1シーンです。
このセミナーの目的をひとことで言えば、「稲盛との接点をできるだけ多くの社員にもってもらう」こと。つまり、稲盛が現場を訪れることが少なくなったことから、直接稲盛の話を聞いたことも、姿を見たこともない若い人たちに、"稲盛体験"をつくってもらうことにありました。
具体的には、ライン見学、勉強会、コンパから構成され、随所で稲盛の社員への深い愛に根ざした感動シーンが繰り広げられました。接点を求め、コンパで稲盛の席を訪ねくる数百人の社員に、稲盛は嫌な顔一つせず、話を聞いてやり、言葉をかけ、握手で送り出していきました。
京セラ最大の工場である国分工場では、自席で待つどころか、数十あるテーブルの一つ一つを稲盛自身が巡り、感謝の意を伝え、また決意を促していきました。現場の社員たちは稲盛の体温を肌身で感じながら、その考え方を体得していったに違いありません。もちろん、いつも柔和であるばかりが稲盛ではありません。不採算の事業所を訪ねたときには、コンパで予定外にマイクを握り、厳しく叱咤したことも。
京セラの次代を担う、多くの若い社員の瞼(まぶた)と心に、稲盛の姿と考え方がはっきりと像を結んだときでした。
写真:
2015年6月22日 鹿児島川内工場で開催された「稲盛名誉会長セミナー」コンパにて。
稲盛は終始笑顔で現場の社員一人一人をねぎらい、励まし続けた。
稲盛の前に、長蛇の列ができるとともに、感動の渦も大きく広がっていった。