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運動会(1964年11月)
運動会の季節になりました。
京セラの運動会は、近年では新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を見送っていますが、通常は雨天などの悪天候を除いて毎年必ず実施しています。
若かりし頃、稲盛自身も社員といっしょに運動会に参加し、真剣に競技に取り組んでいました。
写真は、1964年の運動会の一場面です。自転車をゆっくりこいで、最後にゴールした人が勝ち、というなんとも不思議なルールの「自転車遅乗り」競技に出場した稲盛は、その負けず嫌いの性分を遺憾なく発揮し、写真中央、一番後ろで自転車をこいでいます。
後日発行された社内報ではその時の様子を「自転車遅乗り競争では、稲盛専務をはじめ、運転免許者が続いて入賞。そのバランス、操縦の妙を発揮する」と書かれていました。たとえ運動会の競技でも、常に真剣に取り組む稲盛の姿は、仕事に対する姿勢と同じものでした。
「決してやりたい人だけが出てきて運動会をするというのではなくて、社員の必須科目なのです。それは社員同士、仲間同士の信頼関係を築くためにやろうとしているからなのです」と述べている稲盛は、運動会をただの遊びとは考えていませんでした。
競技に出場しなくなってからも、稲盛はたびたび運動会場に姿を見せ、社員たちを驚かせていました。そして、社員たちが真剣に競技に取り組む様子を見つめ、声援をおくっていました。