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経営のこころ 会社を伸ばすリーダーシップ

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『経営のこころ 会社を伸ばすリーダーシップ』(PHP研究所)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
創業当時、経営に関して、私には何も経験がありませんでした。ところが、トップとして、あらゆるケースで決断をしなければならない。私は技術屋ですから、どうしても日常の仕事が技術的なほうを向いていますし、また書物に頼るといっても、読む本も技術関係が主になります。しかし、自信を持って決断しなければならないということで、経営についていろいろ思い悩んだすえに、こう決心しました。
「経営とは、世の中でよくいわれる〝筋〟の通った、原理原則に基づいたものでなければならない。矛盾があったり、理屈に合わなかったり、また我々が一般に持っている倫理観やモラルに反したのでは、決してうまくいかないはずだ。だから、すべて物事を原理原則に立ち返って判断していこう」
そうすれば、経験はなくても、そう間違ったデシジョンにはならないだろうと思ったのです。「物事の原理原則に合うような判断をしていこう」と皆にも言い、私もそう努めてきました。
(P82~83に掲載、出典は1985年9月12日 「京都盛友塾」塾長例会)