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シリーズ「稲盛和夫の著書」 第9回『働き方』

多くの人にとって人生で最も多くの時間を費やすのが仕事です。本書はこの「働く」ということに関して、稲盛が自身の考えと実践を述べた書籍です。
働き方改革が叫ばれ、労働に対する価値観が揺らぐ現代社会において、懸命に働くこと自体が否定されるかのような風潮さえ、今見受けられます。労働の価値そのものが根本から問われている中にあって、稲盛は次代を担う若い人たちに向かって、労働の意義を改めて真正面から問いかけます。「働くということは、襲い来る試練を克服し、運命を好転させる『万病に効く薬』である」と。
これは、稲盛が自らの人生を振り返り、最も強く思うことでした。誰にも負けない努力で働き続けた日々こそが、挫折続きであった稲盛の心を高め、結果として素晴らしい人生と経営をもたらせてくれた。そのことが、稲盛の体験であり、信念であったのです。「若い人たちに、ぜひこの働くことの意義を理解してほしい」、その強い思いが本の制作にあたり、稲盛を揺り動かしていきました。
書籍の構成を考えるにあたり、稲盛は自身の考えをホワイトボードに図解してスタッフに説明したり、原稿作成にあたっては、参考文献をひもといては、労働に関する新しい知見を盛り込んでいきました。
ワーク・ライフ・バランスが問われている今だからこそ、この本を通じて、「働く」ということに秘められた、輝く財宝のような価値を、稲盛と一緒に探してみませんか。