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シリーズ 書籍『熱くなれ』紹介③

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書籍『熱くなれ』(講談社)が好評です! 稲盛の新しい一面を、秘蔵写真、本人発言、そして13人の証言から浮き彫りにしていく本書が、発売開始以来、反響を呼んでいます。稲盛に長年接した人間でさえ心打ち震える本書を一人でも多くの方に手に取っていただきたいと願い、その内容を3回にわたりお伝えしてきました。
最終回は「幻の第14章」です。

『熱くなれ』では、面識ある13人に証言者として稲盛への思いを語っていただいています。面会さえかなっていれば、間違いなくこの本に登場いただき、1章を構成した方が、今春WBCで指揮を執り、日本国中に感動の渦を巻き起こした前監督栗山英樹さんです。
日本ハム監督の最終年、「ど真剣に生きろ」をモットーにしたキャンプイン前日に、稲盛の著書『生き方』や『心。』の愛読者でもある栗山さんは、わざわざ京都に足を運ばれました・・・。
※以下インタビューは、ウェブマガジン「mi-mollet(ミモレ)」(講談社)からの引用です。

-稲盛さんを慕っておられた栗山さんですが、2019年1月29日に初めてお会いになる予定だったとお聞きしています。ところが稲盛さんが体調を崩されてしまった。

栗山:
はい、この日は忘れてはいけない日だと思っています。僕は動き出すのが、遅いところがあるんです。会わなければいけない人には、ちゃんと会わなければいけなかった。命かけてやらなきゃいけないことができていなかった。その意味では、稲盛さんに最後にしっかり叱られたと思っています。
だからWBCの監督を引き受けてからは、会わないといけない人にはとにかく会いました。日本代表監督を務めたことのある長嶋(長嶋茂雄監督)さん、王(王貞治監督)さんにももちろん会いに行きましたし、高校野球でもPL学園の中村順司元監督、横浜高校の小倉清一郎元部長。都市対抗野球の東京ガス、山口太輔前監督、ラグビーの帝京、岩出雅之前監督にも会いに行きました。短期決戦のトーナメントは、やっぱり野球のペナントレースや日本シリーズとはまったく違いますから、お話を聞いてみたかった。
(中略)

-稲盛さんにはお会いにはなれなかったとのことですが、京都の京セラ本社を訪問されて関係者の方にお話をお聞きしたり、稲盛さんにまつわるものが見られる稲盛ライブラリーをご覧になったりしたとお聞きしています。

栗山:
行きました。会えないですが来られますか、と聞かれたので、行きますと伝えて。京セラの稲盛ライブラリーの方がいろいろ気を遣ってくださって、稲盛さんについてのエピソードを語ってくださったり、いろいろな資料を見せてくださったり。
僕としては、「稲盛さん、お会いできなくて、ほんとにすいません」という思いが強かったので、久々になんだか子どものときの叱られているような感じでしたね。でも、行ってよかった。やっぱり全然、違いました。
実際に稲盛さんから怒られたご本人たちから話が聞けたりするわけです。本を読んでいるだけだと、生き様が神様のように思えるわけですが、その方々のお話の中には生身の稲盛さんがおられて。
それでこのとき、稲盛さんが執務デスクの上に「考えよ」と書かれたプレートを置かれていたと知って、僕も監督室にずっとプレートを置くようになったんです。僕の場合は、「考えろ」ですけど。能力がないですから、考えよ、では僕の場合はダメだろうと。

もっとご紹介したい素晴らしいインタビューですが、あとはウェブマガジン「mi-mollet(ミモレ)」(URL:https://mi-mollet.com/articles/-/42943)にて。
「幻の第14章」で心熱くされた方は、ぜひ書籍『熱くなれ』全13章にあふれる稲盛の魂に触れていただき、さらに熱くなってみてはいかがでしょう。

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写真:
1枚目:書籍『熱くなれ』書影
2枚目:栗山英樹氏
写真提供/講談社 WEBマガジン「mi-mimollet(ミモレ)」(撮影/塚田亮平)