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労をねぎらうピザパーティー

231116

11月23日が勤労感謝の日であることは広く知られていますが、実は「ねぎらいの日」でもあるそうです。

京セラはコンパや運動会など、さまざまな行事や機会を通して、人と人の絆を大切にしてきましたが、それとは別に稲盛は大きな仕事や節目の後に、そこに関わった人たちを食事に招き、労をねぎらうことがありました。その食事会は、経営方針や今後の展望などを共有する京セラ流の「コンパ」ではなく、純粋に自らをサポートしてくれたことへの感謝の気持ちを表すものでした。

2015年のある時、稲盛は突然秘書に「ピザパーティーをしよう。秘書のみんなに参加してほしいから、日程を調整してもらえるか」と伝えました。日頃、懸命にサポートしてくれている秘書の労をねぎらいたいとのことで、費用は稲盛もち。そして秘書をはじめ、関連のある部署や社有車の運転手にも声をかけ、秘書フロアの一室にてピザパーティーが始まりました。

宅配ピザ、缶ビール、お茶、スナック菓子等を買い込み、稲盛を支える同志が一つのテーブルを囲み、和気あいあいと食事と会話を楽しむパーティーとなりました。

当時稲盛は85歳。年齢の割にハンバーガーやピザを好んでいましたが、しばらく皆が楽しんでいるところを見届けると「じゃあ、あとはみんなで楽しんでな」と先に帰宅したところからすると、このメニューも自分の好みというよりは、若い皆が好きだろうという思いの表れだったのではないかと思います。