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稲盛ゆかりの地を巡る-「国立京都国際会館・京都市左京区」

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稲盛ゆかりの地を巡る。今回は稲盛が数々の式典や会合で訪れた会議場「国立京都国際会館」です。

この施設は、1966年(昭和41年)5月、日本で最初の国立会議施設として開設しました。京都らしく日本古来の伝統様式をモチーフに、台形と逆台形を組み合わせたデザインは、建築家大谷幸夫氏によるモダニズム建築の傑作といわれています。
ここでは、開館以来数多くの国際会議が開催されてきましたが、とりわけ1997年に「京都議定書」が採択された第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)の舞台となったことは有名です。

稲盛にとっても、縁ある団体の催しで、この会場を利用することもしばしばでした。
毎年恒例となった稲盛財団による京都賞授賞式をはじめ、過去には盛和塾の全国大会、京セラグループ創立記念式典、そして逝去の際には稲盛和夫お別れの会の会場として、たくさんの催しが行われてきました。

館の運営を行うのは、公益財団法人国立京都国際会館ですが、その初代理事長はパナソニック創業者の松下幸之助氏(1966年~1983年在任)でした。以後関西経済界を代表する方々が理事長職を務めてきましたが、稲盛はその中で第4代の理事長(2010年~2018年在任)を拝命しています。当時は会議の開催数が低迷する中での就任ということもあり、国際会館の大規模会議の誘致強化や、京都府、京都市とも連携して施設機能の拡充に取り組みました。

2010年2月に行われた「新理事長就任披露の集い」で稲盛は「航空事業を通じ、日本の観光産業の発展に京都国際会館と一緒にがんばっていきたい」とコメントしています。
同年1月に日本航空会長に就任し、再建のかじ取りを引き受けたタイミングでもあり、京都のみならず日本の活性化のために粉骨砕身で取り組む決意がその言葉からはにじみ出ていました。

京都市の北に建つ京都国際会館は、宝ヶ池公園に隣接しており、風光明媚な景色との調和がとても美しく一見の価値ありです。四季折々、季節ごとに異なる表情を見せるこのスポット、ぜひ一度訪れてみてください。

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写真
1枚目:国立京都国際会館外観
2枚目:理事長就任披露での挨拶(20102月)
3枚目:京セラ創業メンバーとして勤続50年表彰を受けた稲盛と、会長の伊藤謙介
(京セラグループ50周年記念式典2009411日にて)

<国立京都国際会館 案内>
https://www.icckyoto.or.jp/

<アクセス>
606-0001京都府京都市左京区岩倉大鷺町422
地下鉄烏丸線「国際会館駅」からすぐ
タクシーでJR「京都駅」から約30
https://www.icckyoto.or.jp/access/getting_here/