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稲盛和夫の好きな〇〇(鯖寿司編)

241209

11月には稲盛の好きな餃子についてご紹介しましたが、今月も稲盛が好んだ食についてご紹介いたします。

皆さんは鯖寿司が京都の名物であることをご存じでしょうか。

京の都は海から離れているため新鮮な魚が手に入りにくく、江戸時代には若狭の海でとれた鯖が「鯖街道」を通り、約70キロ離れた京都まで運ばれていました。その際、保存に適するように塩漬けにされ、それが鯖寿司の始まりとなり、京都では祭りの日やハレの日に食卓を飾っていたそうです。

海に囲まれ、新鮮な魚に恵まれていた鹿児島出身の稲盛は、ある雑誌の取材で「鹿児島にいた頃は、鯖といえば刺身でした。ところが京都では、鯖にひと塩ふって酢に漬けて寿司にするのだという。でも、食べてみたら、新鮮な生の鯖に負けないくらい鯖寿司も非常に美味しい。いまでは鯖寿司が一番の好物です。よく買って帰るのが、祇園にある『いづう』それから下鴨神社そばの『花折』の鯖寿司も好きですね」と話しています。

以来、鯖寿司のおいしさに気付いた稲盛は、出張の際も鯖寿司を買って飛行機に乗り込み、機内で食するほどでした。

稲盛が所有していたビルに入る寿司店で鯖寿司を食べた際、味について稲盛が細かく言及することがありました。鯖寿司好きが高じて、自身が「おいしい」と思える理想の味を追求したいという稲盛の熱い思いが感じられます。

稲盛が好きだった京都の鯖寿司、ハレの日にいかがでしょうか。

写真:「いづう」鯖姿寿司