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プロスポーツ界に影響を与える稲盛の著書
稲盛の著書は、経営者のみならず、これまでもプロの第一線で活躍する多くのスポーツ選手たちに影響を与えてきました。サッカーでは、岡田武史氏(元ワールドカップ日本代表監督)、長友佑都選手や田中碧選手、野球では栗山英樹氏(元WBC日本代表監督)や小久保裕紀監督、大谷翔平選手らが愛読者と言われています。2024年に日本シリーズに勝利した横浜DeNAベイスターズの胴上げ投手、森原康平選手もそんな熱心な読者の一人です。
自らを「飛び抜けた才能を持つ野球選手ではないので、いつも不安を抱えています」という森原選手。苦悩と挫折のプロ生活の中で這い上がってつかんだ日本一の瞬間。そこに至る秘訣を「心の整え方」と言い、その背景には稲盛の著書『心。』からの影響があることを自著で紹介されています。
「大学時代から通じてナンバーワンなのが、稲盛和夫さんの『心。』です。これは僕にとって人生のバイブルで、何度も何度も再読しています。(中略)利益を追求する経営者でありながら、一番大事なのは"心"なのだと。いろいろな体験談が記されていたのですが、とにかく、素直な心を持って、ひたむきに取り組める人間が成果を上げられるということでした。本当にその通りだと思います。僕自身、決して調子に乗ることなく、ひたすらに淡々と目標を達成していこうと誓いましたし、今も気持ちがブレそうになると本を開きます。僕は9回という特にメンタルが問われるポジションで投げています。非常に難しい立場ではありますが、しっかりと心を整えて、ブレることなく素直に自分と向き合って、できるかぎりの準備をする。その気持ちを忘れないように、稲盛さんの『心。』を常に読んで、自分のメンタルを安定させています。だからこそ人生のバイブルなのです」(『地道が近道 ゆるやかに成長し続ける"成功思考"』森原康平 著 カンゼン 刊より)
「心を磨き、自己を高め続ける」(『心。』より)ことを信条とした稲盛の姿勢は、成長し続けることが求められ、一球一球が常に真剣勝負というプロ野球の現場にも通じるものだったのではないでしょうか。
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1枚目:書籍『地道が近道 ゆるやかに成長しつづける"成功思考"』に掲載されている『心。』を読む森原選手
2枚目:『地道が近道 ゆるやかに成長し続ける"成功思考"』
3枚目: 『心。』