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さつまの日(鹿児島県人会総連合会への思い)

250616

6月17日は、「薩摩の日」です。1866(慶応2)年617日に英国大使パークスが薩摩藩を訪問したことで、「薩摩の日」としています。薩摩隼人を自認する稲盛にとって、故郷鹿児島県は、やはり思い入れの深い地です。かつて、会長を務めていた鹿児島県人会総連合会の会報誌、その創刊の辞で稲盛は次のように語っています。

「郷里鹿児島を出て、京都に移り住んでからはや47年。私は人生の大半を関西の地で過ごしてきただけに、もはや関西人といってよいのかもしれません。しかし、どうみても自分を関西人とは思えず、今も薩摩隼人のままであることに気づき、苦笑する昨今です。

思い返せば、上洛してしばらくは、鹿児島県人会があることさえ知らず、またその存在を知った後も、ただ仕事に没頭いたしておりました。ようやく京セラが株式上場を果たした後、お誘いいただく方もあり、京都の鹿児島県人会に時折、顔を出すようになりました。(中略)

その後、強く請われ、京都の鹿児島県人会の会長をお引き受けすることになったのですが、数年前より近畿各県にある県人会の方々から、関西一円にある鹿児島県人会の総連合会を設立すべきとの構想が浮上し、私にその会長に就任するようにとの話が持ち上がりました。私はその任にないし、多忙を極めていたこともあり、固辞していましたが、『関西在住の同郷の者が一同に会する場をどうしてもつくりたい。そのためには、あなたの力が必要です』との熱意あふれるお話に心動かされ、敢えて大役を仰せつかった次第です(以下略)」(2002年5月 関西鹿児島県人会総連合会会報)

稲盛は2001年の会長就任以来、鹿児島県出身者の親睦や連携の促進に尽力してきました。中でも、2003年から始まった「関西かごしまファンデー」は関係者のみならず、広く一般の鹿児島ファンに県の特産品や観光をPRする関西エリア最大の物産観光展として、認知されるようになりました。稲盛は毎年開催されるこのイベントを心から楽しみにしていたそうです。

写真:2007年、大阪ドーム(現 京セラドーム)で行われた第4回「関西かごしまファンデー」での稲盛。近年では約3万人が来場するイベントとなっている。