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稲盛ゆかりの地をめぐる-「サンディエゴ日本友好庭園」(アメリカ サンディエゴ)
稲盛ゆかりの地をめぐる。今回はアメリカのとある日本庭園にスポットを当てたいと思います。
アメリカ西海岸、カリフォルニア州サンディエゴの中心部に、「バルボアパーク」という広大な公園があります。1950年代、動物園建設のために園内にあった日本風茶室と庭園が取り壊されましたが、後年、それらを惜しむ市民の声を受け、同パーク内で新たに「サンディエゴ日本友好庭園(Japanese Friendship Garden)」を建設することになりました。当初は姉妹都市であった横浜市の協力が主体でしたが、1977 年以降、新たな庭園建設のための公開会議が頻繁に開催され、より多くの人々の注目と支援を集めるようになりました。
京セラのグループ会社である京セラインターナショナル・インク(KII)の本社があったことから、京セラとサンディエゴ市は親密な関係を築いてきました。この活動に対して「すばらしい庭園をつくってほしい」と考えた稲盛は個人で10万ドルを、KIIが50万ドルの寄付をするなど、建設を積極的に支援してきました。
そしてついに1990年8月29日、その第1期工事が終わり、庭園中心部に建てられた数寄屋風展示館をはじめ、枯山水の石庭、光悦垣、金閣寺垣、藤棚などをデザインした美しい日本庭園が完成しました。日本伝統美術工芸等の展示や、日本文化の実演プログラムも催され、世界中から訪れる人々に好評を博しています。
その後も施設の充実をはかるため、茶室や、日本式の結婚式が挙げられる純和風建屋であるLOWER GARDEN(イナモリパビリオン)などの建設が行われましたが、その際にも稲盛は300万ドルの寄付を行ったのでした。稲盛が掲げた「社会と共に生きる」という京セラの企業姿勢は、こういった地域への貢献活動にも表れているといえるでしょう。
サンディエゴ日本友好庭園(Japanese Friendship Garden)のあるバルボアパークは、博物館、美術館、動植物園や音楽ホールなどがあるとても広大な公園です。サンディエゴにお越しの際は、是非立ち寄ってみてください。
Japanese Friendship Garden (サンディエゴ日本友好庭園)
入場料 12ドル(一般)
公式サイト(英語) https://www.niwa.org/
写真
- 庭園内に建てられた純和風建屋LOWER GARDEN(イナモリパビリオン)
- 建屋前に設置された稲盛の貢献に対する感謝の碑
- 日本友好庭園はバルボアパーク内の中央付近に位置する。番地: 2215 Pan American Road. E.San Diego, CA 92101
