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プロ野球の日に考える、「プロ」として生きるということ
2月5日は「プロ野球の日」。1936年に日本初のプロ野球リーグが誕生したこの日は、野球が「職業」として社会に根づいた日でもあります。
2012年4月、当時日本航空の会長でもあった稲盛は、JAL機内誌『SKYWARD』の企画で、松井秀喜氏と対談を行いました。メジャーリーグという大舞台で活躍してきた松井氏に稲盛が投げかけた問いは「スポーツ選手を続けるうえで何がいちばん大事か」というものでした。
それに対し、松井氏は次のように語っています。
「僕は、いい時というのはほとんどなくて、逆風が吹いている時間のほうが長いように感じるんですね。ですが、いちばん大事なことは、そこに踏みとどまりながら、努力して結果を出すことで、試行錯誤しながら、その連続です。あきらめず、踏みとどまることだと思っています」
華やかな世界の裏側にある、地道で苦しい時間。この言葉は、プロとは「常に順調な人」ではなく、「逆境の中でも立ち続ける人」なのだと教えてくれます。
この言葉を受けて、稲盛は話を「心のあり方」へと進めます。
「どう自分自身をモチベートしていくのか。それはやはり、人間として最高の強い意志をもつということ」
稲盛が長年説いてきたのは、「心のあり方(考え方)が結果を決める」というものでした。人間として正しいことを貫き、凡事を徹底して努力を積み重ねる。困難を前にしても逃げずに踏みとどまる。その姿勢はプロスポーツ選手にも共通する普遍の価値観なのでした。
一方、松井氏は自身を支えてきた原動力について、こう語ります。
「やはり根底には『野球が大好き』ということがあります。これを大事にしたい。そのために、自分は何をしないといけないかを考えます」
この言葉に稲盛は、こう添えています。
「私は、なかなか自分から仕事に打ち込めないという人には、仕事を好きになりなさい、と常に言っています。それが、モチベーションにつながるのです」
経営とスポーツを超えて通じ合うもの。それは自分をごまかさず、逃げずに踏みとどまり、地道な試行錯誤を続けること。そして、根っこにある「好きだという心」を失わないこと。
「プロ野球の日」に、華々しい記録だけでなく、その背後にある「生き方」に、改めて目を向けてみてはいかがでしょうか。