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稲盛ゆかりの地をめぐる-「島根県 出雲市、松江市」

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2000年代に行われた托鉢・辻説法のゆかりの地紹介は、今回が最終回です。今日は島根県出雲市と松江市をご紹介します。

2005年510日(出雲市)と11日(松江市)、稲盛は托鉢で町を歩き、4カ所で辻説法を行いました。世相の乱れが叫ばれていた当時、「修業とは座禅を組むだけでなく、お釈迦さまの教えを一般の方々に説いて回ることも必要なのではないか」という稲盛の思いから実現したこの島根での托鉢行脚は、稲盛の心に生涯忘れることのない、かけがえのない経験をもたらしました。

のちに、稲盛は次のように語っています。

「一般の市民の方々に辻説法を通じていろいろなことを教えてさしあげたいと思っていた私は、若干傲慢なところがありました。しかし、托鉢で歩いている間に、路地裏からおばあさんが小走りに出てきて、100円、200円を頂戴する。その時の自分の心が洗われるような思いが、2日間続くわけであります。そして辻説法が終わり『恵まれない子どもたちのためにお布施を』と言って、群衆の中に入っていきますと、私の本を読んでくださった読者の方が『今日は稲盛さんがこの町に来られると聞いたので、ぜひ一度会ってみたかった』という方々がいっぱいおられ、お布施も頂くことができました。そういう方々の美しい心に触れることが、却って私の心をどれくらい美しく磨いてくれることかと思うと、ほんとうに幸せ感でいっぱいでした」(NHK「こころの時代」インタビュー 200598日)

この2日間で集まったお布施はおよそ50万円。その日のうちに、一行は島根県庁の児童福祉課を訪れ、「それぞれ地元の施設に寄付をして下さい」と託したことが、記録に残っています。

これまで、島根、愛媛、岩手、長野と各地での托鉢・辻説法の地を紹介してきました。もし訪れる機会がありましたら、足跡を辿りながら、稲盛が願い求めた世の中の姿に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

写真1枚目:2005年510日 出雲市にて

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