ビジネス向けモバイル端末

京セラ製タブレットを組み込んだ精算機で「脱専用機」

セミセルフ タブレット精算機「CPT-100」がもたらす中小規模店舗の人手不足解消

システムギア株式会社様/宮古島観光ツーリスト様

背景・経緯と効果・期待

背景・経緯

  • 多くの業界で共通課題となっている「人手不足」を解決したい
  • これまで精算機の導入が難しかった事業者への展開を可能にする新製品の開発に着手
  • ディスプレイ面でのNFCの読み取りを可能にした京セラ製端末を採用したセミセルフ タブレット精算機「CPT-100」を開発

効果・期待

  • 京セラ製タブレット×自動精算機により「脱専用機」「省スペース化」「モバイル性」「センドバックサポート(故障した製品を修理窓口に送ると、修理品または代替品が返送されるサービス)」が可能になった
  • 宮古島レンタカー(宮古島観光ツーリスト)でのPoC(概念実証)では、ピーク時の来客滞留時間を30~40分から10~15分へ短縮
  • 従来の売り切り型のほか、タブレットと専用アプリがセットになったサブスクリプション型でも提供。サブスクリプション型は、初期費用0円、月額料金のみで利用できるため、精算機の導入ハードルが大幅に低減

製品情報

  • Wi-Fi®︎タブレット KC-T305CN

お客様の声

システムギア株式会社は、1972年創業の独立系システム機器・ソフトウェア開発メーカーで、ホテル・ゴルフ場・医療など特定業界向けの業務システムや専用機器の開発・製造・販売を行っています。加えて、サポートサービス、物流・流通分野のアプリケーションソフトウェア開発、システムインテグレーションなど、幅広い事業を展開しています。

なかでも同社は、自動精算機や決済端末の実績があり、各業界の現場が抱える“人手不足”を解決するためのソリューションを数多く提供。その知見を集結して新たに開発したのが、セミセルフ タブレット精算機「CPT-100」です。CPT-100の最大の特徴は、高額かつ大型の専用機は不要で、タブレットに精算機アプリを搭載した仕組みであること。これにより、店舗スペースやコストの面でハードルが高かった小規模店舗や仮設店舗において、精算機の導入がしやすくなりました。このCPT-100には京セラ製タブレットKC-T305CNが組み込まれています。

CPT-100が誕生したきっかけから、2025年11月から宮古島レンタカーにて実施したPoCの手応えなどについて、新規プロジェクト推進本部の高山泰徳様と増田昌弘様、そして宮古島レンタカーの下地則充様にお話をうかがいました。

  • 2026年3月現在
  • 本記事は高山様・増田様・下地様へのインタビュー内容を編集して掲載しています。
  • 企業名・所属・役職など、記載の内容は取材当時のものです。

精算機導入を断念した事業者のために生まれた「CPT-100」

CPT-100のイメージ画像

“人手不足”という社会問題に向き合い、現場の負担軽減と効率化を追求し続けてきたシステムギア株式会社。顧客のニーズに寄り添う同社の自動精算機は、長年にわたり多くの現場を支えてきました。

しかしその一方で、同社にはある思いがありました。それは、設置スペースや導入コストの壁に阻まれ、決済オペレーションのセルフ化を諦めざるを得なかった事業者にも解決策を届けられないか──という課題意識です。

「精算機を導入するには、カード会社さんと加盟店契約をしたり、専用機を手配したりと、多岐にわたるフローを経なければなりません。何よりも専用機が非常に高額で、価格を聞いて諦める方も少なくありません。そのような事業者様のために当社で出来ることはないだろうかというところから、CPT-100の開発がスタートしました」(高山様)

そこで打ち出したコンセプトは、“脱専用機”。目指したのは、従来の専用機を完全排除し、タブレットだけで決済を完結させる仕組みです。

「タブレットだけで決済するには、NFC(近距離無線通信)リーダー内蔵が必須条件でした。加えて、海外製品の不安定さを避け、信頼性の高い国産製品にこだわりたいという思いもありました。それらを加味してたどり着いたのが、京セラのKC-T305CNでした」(高山様)

システムギア株式会社 執行役員 新規プロジェクト推進本部 本部長 高山 泰徳様

KC-T305CNは、クレジットカードなどを読み取るための外付けリーダーが不要で、前面にNFC読み取り機能を搭載したタブレットです。通信性能が高く、決済端末の推奨クラスであるFeliCa®リーダライタ性能検定Mクラスを取得しています。また、フロントカメラでQRコードや一次元バーコードも読み取れるので、さまざまなシーンで活用することができます。

「今回、京セラにはKC-T305CNをCPT-100仕様にカスタマイズしていただきました。CPT-100は専用スタンドにタブレットを常設するため、標準仕様のままだと常に充電状態となり、過充電でバッテリーの寿命を縮めてしまいます。そこで、アプリで充電制御ができないかと相談しました。私たちも既製品に手を加えることがあり、その難しさは身をもって知っています。断られるかもしれないという懸念もありましたが、快く引き受けてくださいました。京セラとのアライアンスを実現できたことは、CPT-100の開発における極めて重要で、大きな力となっています」(高山様)

制約から解放する「脱専用機」がもたらす新しい価値

CPT-100が設置されている宮古島レンタカー
宮古島レンタカーに設置の様子。右手前2台が「CPT-100」

“脱専用機”を実現したCPT-100は、スペースやコストの制約で決済オペレーションのセルフ化を諦めていた事業者の人手不足問題を解決する鍵となるDXソリューションです。すでに専用機を導入している事業者の繁忙期のセカンド精算機としても最適です。

また、専用機は大型であり、故障した際はメーカーの技術者が現場を訪問し対応するスタイルが主流ですが、CPT-100はコンパクトな設計のため、故障した製品をメーカーに発送し、修理品や代替品が返送されるセンドバックサポートが可能です。

さらに、CPT-100はタブレットを着脱できる“モバイル性”を兼ね備えているため、これまでにないホスピタリティも生み出します。

「専用機は、一度設置した場所から動かせないものがほとんどです。そのため、車いすをご利用されているお客様がいらっしゃった場合、お会計いただくために専用機まで移動していただいたり、クレジットカードをお預かりしたりする必要がありました。しかしCPT-100なら、スタッフがタブレットを持ってお客様のもとへ伺ってその場で決済できます。移動の負担も、カードを預ける不安もありません」(増田様)

これらの特徴を活かしながら、「受付カウンターに置きたい」「画面を回転できるようにしたい」など、専用スタンドの仕様を拡張していき、幅広い業界や業態に適応できるマルチソリューションとして展開していく予定です。

1台分のスペースに3台設置。宮古島レンタカーでのPoC評価

CPT-100を紹介する宮古島レンタカーの下地様
株式会社ミカタ・宮古島レンタカー 下地 則充様

2025年11月より、宮古島レンタカー(宮古島観光ツーリスト)にてCPT-100のPoCを実施しました。宮古島レンタカーでは、空港に航空機が到着すると観光客が一斉に来店するため、ピーク時の混雑が激しく、お客様をお待たせしてしまうことが常態化していました。せっかくの宮古島の旅、少しでも早く出発して楽しんでいただきたい──そのような思いから、オペレーションの効率化について、宮古島レンタカーを運営する株式会社ミカタ様から同社に相談がありました。

レンタカー店の場合、免許証確認などは有人対応が必須ですが、決済業務はセルフ化が可能です。そこで、CPT-100を導入し、その効果を検証しました。

CPT-100について語る高山様、増田様
左:システムギア株式会社 執行役員 新規プロジェクト推進本部 本部長 高山 泰徳様、右:プロダクトマネージャー 増田 昌弘様

「もともと宮古島レンタカーさんは、自動精算機を導入されていました。しかし、専用機が大型だったため、精算機の台数を増やしたくてもなかなか増やすことができませんでした。そこで今回、精算機の台数を減らし、代わりにCPT-100を3台設置しました。これまで1台しか置けなかったところに3台も置ける省スペース性を高く評価していただきました。もちろん、精算機の台数が増えたことで、ピークタイムの来客滞留時間が、CPT-100設置前の30~40分から、設置後は10~15分へと短縮もしました」(増田様)

「大型で高額の専用機は、混雑時に台数を増やしたいと思っても容易ではありません。しかしCPT-100は省スペースかつ低コストで、柔軟に台数を増やせます。宮古島レンタカーさんには、PoCでCPT-100を気に入っていただき、ゴールデンウィーク以降の繁忙期に向けて、さらなる増設もご検討いただいています」(高山様)

利用開始前後のイメージ

宮古島レンタカー(宮古島観光ツーリスト)様の声

株式会社ミカタ・宮古島レンタカー 下地 則充様

宮古島レンタカーは、空港のすぐ近くに店舗を構えています。当店はレンタカー事業のほか、中古車の整備業も行っています。
宮古空港は東京、大阪、名古屋といった主要都市からの直行便に加え、那覇、多良間、石垣からも毎日飛行機が離発着し、多くの観光客が行き来しています。

当店のお客様は、事前にWebで予約をされ、来店後に決済を行う場合がほとんどです。従来は規約の説明から決済まで人力で行っていましたので、スタッフ3名体制でも夜遅くまで業務にあたっていました。

しかしCPT-100を使い出してからは、免許証の確認はスタッフが行いますが、あとはすべてセルフで完結します。他の業務も並行してできるようになり、業務時間が短縮されました。また、CPT-100はホテルのロビーにあるような、スタイリッシュな感じがよいと感じています。若い観光客の皆さまは決済を含めてスムーズに使われています。

今後は台数を増やして機械化を進めていき、スタッフは受付業務以外にも回ってもらうことで、接客の質を上げていきたいと思います。

(株式会社ミカタ・宮古島レンタカー 下地 則充様)

“人手不足”を解決するプラットフォームへと進化

CPT-100は、2026年3月2日に商用版をリリースしました。販売形態は従来の売り切り型に加え、サブスクリプション型も用意。初期費用0円・月額料金のみで利用可能となるため、さらに導入しやすくなります。

また、ハードウェアと同時に、スタンドアロン型精算アプリもリリースされます。今後は業界ごとの課題に特化した専用アプリを順次展開する予定で、現在はレセプトコンピューター(診療報酬明細書を自動計算・作成する専用システム)に影響を与えず、ボタン1つでレセプトを反映した決済データをCPT-100に送れるクリニック向けアプリを開発中です。

「CPT-100は、従来の精算機や決済端末といった枠に収まりません。当社が目指すのは、社会課題である“人手不足”に向き合い、その解決を担うソリューションの提供です。単なる決済機能にとどまらず、現場の負担を減らし、企業の生産性を高めることを使命に、今後、CPT-100は多様なアプリを継続的にリリースし、周辺機器との高度な連携を強化することで、さまざまな業種・業態に対応できる“プラットフォーム”へと進化していきます。限られた人員でもサービスの質は決して落とさない。そのような現場の思いを実現する、CPT-100の今後の展開に、ぜひご期待ください」(高山様)

システムギア株式会社

本社:大阪府大阪市西区江戸堀1丁目9番14号 システムギア大阪ビル

東京事業所:東京都中央区晴海1丁目8番11号 晴海アイランドトリトンスクエア オフィスタワーY棟 31階

URL:https://www.systemgear.com/

お問い合わせ:cpt@systemgear.com

システムギア株式会社
  • Wi-Fi®は、Wi-Fi Alliance®の登録商標です。
  • FeliCaは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。
  • FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
  • QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
  • その他の社名および商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。

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