京セラ製スマホでアルコールチェッカーを使ってみた
【現場検証】スマホでアルコールチェック!その実力をDuraForce EXで試した結果
高耐久スマートフォン / スマートフォン
京セラ製スマホでアルコールチェッカーを使ってみた
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2023年12月に白ナンバー事業者(社用車5台以上または11人乗り以上1台以上を保有)に対する「アルコール検知器(アルコールチェッカー)を用いた確認」が完全義務化されてから2年以上が経過しました。法令対応が常識となった現在、課題となっているのは、日々の検査データの正確な記録と管理に伴う、安全運転管理者の業務負担です。
スマホとアルコールチェッカーをBluetooth®で接続して測定する場合、「Bluetoothがつながらない」「アプリの起動が遅い」「スマホのOSアップデート後につながらなくなった」などのトラブルが心理的ストレスを生むケースがあります。
「冬の早朝、寒すぎてセンサーが作動しない」「雨で誤作動を起こす」といったエラーが発生した場合、機器が動くまで出発できない(業務が止まる)というプレッシャーがかかります。
直行直帰が多い現場の場合、安全運転管理者は「早朝深夜の対応」「送られてきた測定結果の入力」の対応に手を取られることになります。
配送現場や建設現場では、屋外でアルコールチェックを行うケースがあります。一般的なアルコールチェッカーは0℃以下で動作保証外となることが多く、氷点下になる寒冷地ではセンサーのウォームアップ待機時間が発生します。また、雨や結露で測定エラーが出る可能性もあります。
軍手や防寒グローブといった手袋を装着していると、一般的なスマホではロック解除や画面操作がしづらくなります。また、重機や車両のエンジン音が響く騒音下では、測定完了の電子音が聞こえず、何度も確認するといったことが発生します。
ドライバーが直行直帰するなど、安全運転管理者が対面でアルコールチェックができないときがあります。この場合、ドライバーによるアルコールチェッカーでの測定に加え、安全運転管理者はビデオ通話などによるリアルタイムでの状況確認(顔色や声の調子)を行う必要があります。また、個別に送られる測定結果の集約・保存作業も伴うため、アルコールチェック対応にリソースが割かれ、その他の業務を圧迫してしまいます。
検証に使用したのは、運輸・建設など過酷な環境での使用に特化した高耐久スマホ「DuraForce EX」です。
DuraForce EXは、バンパーを設けているほか、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)の21項目と京セラ独自の10項目の試験をクリアした堅牢性が特長です。ディスプレイは強化ガラスとハイブリッドシールド(傷つき防止樹脂パネル)を重ね合わせているので、作業中に本体を落としたり、ぶつけたりしても、画面が割れにくい仕様になっています。
さらに、DuraForce EXには、本体側面に2つのダイレクトボタンと、手袋をしたままでも画面を操作できるグローブタッチ機能も搭載しています。これらにより、手袋を装着していても、ダイレクトボタンでアルコールチェッカーアプリを即起動でき、測定結果をメール送信するなどの操作をスムーズに行えます。
アルコールチェッカーは、エレコム社の「ALSmart」を選定しました。
ALSmartは、作業着のポケットに収まる小型軽量設計で携帯性に優れています。さらに低温環境に耐性があるため、センサーのウォームアップ待機時間がなく、出発前のタイムロスを防げるという特長があります。
センサーは、アルコール以外に反応しにくい、燃料電池センサーを採用。J-BAC(アルコール検知器協議会)が定める技術基準や品質を満たした、高精度で信頼性の高い製品として認められています。
足場現場での検証時、外気温は3℃程度。寒い屋外で使用した結果、問題なく作動しました。
さらに寒冷な環境での動作検証を行うため、後日、スマホとアルコールチェッカーを冷凍庫に入れて試したところ、特に起動時間が長くなることはなく、スムーズに使用できました。
スマホの起動から測定結果の確認まで、おおよそ50秒で完了しました。一般的なスマホで起きがちな寒さによる動作遅延はありませんでした。アルコールチェッカーのセンサーも即反応し、ウォームアップ待機時間も発生しませんでした。
厚手の作業用グローブを装着した状態で操作してみました。
ダイレクトボタンにアルコールチェッカーアプリを設定したので、ボタンを押すだけでスリープ状態からすぐさまアプリを起動できました。また、グローブタッチ機能により、測定開始ボタンをタップするといった画面操作もスムーズに行えました。
「手袋を外し、測定後に再び装着する」という一連の動作をカットできたことで、ドライバーの心理的ストレスを緩和できるのではないかと感じました。
80dB程度(地下鉄の車内。大きな声で話さないと聞こえにくいレベル)の騒音下で測定結果を確認できるかを検証しました。
測定完了後、アルコールチェッカーのブザー音とLEDライトに加え、DuraForce EXの大画面に結果が表示されるため、騒音下でもしっかり結果を確認できました。
「音」と「光」と「画面」のトリプルチェックで、結果の見逃しを防げました。
DuraForce EXは、「アルコールチェック専用端末」だけにとどまりません。
本体に搭載された2つのダイレクトボタンは、押し方(1回・2回・長押し)によっても振り分けられるので、複数のアプリを登録できます。迅速さを求められるアルコールチェックはもちろん、現場で頻繁に使用するアプリも割り当てることで、1台であらゆる業務の最短フローを実現するマルチデバイスとして活用できます。
ALSmartで測定した結果は、アプリを経由して自動で記録・保存されるので、義務化されている「1年間の記録保管」が容易になります。
また、遠隔確認時に個別に送られる結果データの集約・保存作業も不要になるため、安全運転管理者の業務負担が軽減されます。
本体側面に設けた2つのダイレクトボタンにより事前に設定したアプリをすぐ起動できるほか、軍手やグローブをしたままでも画面操作ができるので、作業用手袋を外すことなく、測定操作が可能です。また、高さ約1.8mからコンクリート落下させる当社独自試験をクリアしているので、運転席からの不意な落下にも安心です。
測定・点検履歴は、クラウド上に保存されるため、どこからでも確認できます。また、蓄積されたデータは、アプリ内で検索抽出しCSV形式で出力でき、メールやチャットアプリでの送信が可能です。
アルコールチェック専用機は操作がシンプルで、IT機器に不慣れなドライバーでも扱いやすいというメリットがあります。しかし、「スマホ×アルコールチェッカー」の組み合わせなら、検査機能に加えて通話やメール、現場の撮影といったその他の業務でも使うことができます。
パソコン接続型チェッカーは、有線接続による通信の安定性やエラーの少なさが強みですが、事務所に出社したドライバーしか検査できないという物理的な制約がネックです。出社を前提としたケースには適していても、直行直帰が多い職場では対応しきれないと言えます。
一方、「スマホ×アルコールチェッカー」の組み合わせであれば、場所の制約から解放されます。集荷先、建設現場など、どこでもスムーズにアルコールチェックと結果の報告ができるため、現代の多様な働き方にフィットする選択肢でしょう。
白ナンバー事業者のアルコールチェックが完全義務化されてから2年以上が経過し、現在は「いかに現場と安全運転管理者の負担を減らすか」が問われるフェーズに入っています。過酷な環境下での使用や、直行直帰による管理の煩雑さといった現場特有の課題に対して、「スマホ×アルコールチェッカー」の組み合わせは、非常に有効な解決策となります。
今回検証した「DuraForce EX」と「ALSmart」の組み合わせは、低温や手袋装着時、騒音下といった環境でも確実かつスムーズな測定を実証しました。さらに、クラウド連動によるデータ管理の自動化で、安全運転管理者の業務負担を削減できるほか、DuraForce EXに搭載されているダイレクトボタンを活用することで、現場全体の業務効率化も可能となります。
DuraForce EXを利用したアルコールチェックをきっかけに、業務全体のDX化を図ってみてはいかがでしょうか。