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稲盛ライブラリーこの逸品「創業の地 本社工場模型」

本日は、稲盛ライブラリー2階の展示 創業時の「本社工場」模型をご紹介いたします。
1959年4月、京都セラミック(現 京セラ)は京都市中京区西ノ京原町で設立されました。西ノ京原町には、創業に際し多大なサポートをしていただいた宮木電機製作所の本社があり、稲盛は倉庫として使われていた木造の建屋の一部を借りて事業をスタートさせました。そのように始まった創業時の様子を稲盛は次のように語っています。
「一階に電気炉とトンネル炉、二階に成型の設備と事務所があった。安普請のため、二階で成型のハンドプレスを使うと床がしなり、また一階にある焼成炉の出す熱が二階へまともに上がってくる。工場敷地は、猫の額ほどしかなかったが、スペースを見つけて昼休みにキャッチボールをすると、捕り損ねたボールが向かいの煙草屋に飛び込んでしまったりする。そんな、零細企業としての創業だった。」
(書籍『人生と経営』)
恵まれた環境ではありませんでしたが、周囲の方々に支えていただきながら、稲盛は常に明るい希望を持ち、仕事にまい進していました。 そのような日々の中で、稲盛は常々、その建屋で働くたった二十数人しかいない従業員を前にして、夢を語っていました。
「ここはできたばかりの会社だが、せめてこの西ノ京原町一番の会社にしようではないか。原町一になったら中京区一に。中京区一になったら、京都一に。京都一になったら、日本一になろうではないか。そして、日本一になったら、世界一になろうではないか」
小さな会社ではありましたが、稲盛をはじめとする創業メンバーは、この「本社工場」で大きな夢を抱きながら必死に働いていました。
※ライブラリー5階で開催されている企画展「京セラ発展の原動力 『経営理念』を考える」では、経営理念に関する特別映像を上映しておりますが、創業当時、この本社工場で稲盛はじめ従業員がどのように働いていたのかが分かる映像が挿入されています。
