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アメーバ経営~ひとりひとりの社員が主役~ 「採算表からアメーバの姿が見えてくる」

190701

絶えず現場に足を運んでいた稲盛は、そこでの生産品目、材料や製造プロセス、設備、生産技術からアメーバリーダーの性格までを把握しており、部門別の採算表の数値を見ただけで、活動状況や問題点が次々と頭に浮かんでくる様子を次のように語っています。

「社長だったころ、私は出張に出かけるとき、必ず時間当り採算表をカバンに入れて持ち歩き、暇さえあればそれを見ていた。そうすると、その部門の責任者やその部下の顔、工場の一角でみんなが働いている様子などを手に取るように理解することができた。(中略)すばらしい実績で私に語りかけてくれる部門もあれば、助けてくれと悲鳴を上げ、救いを求めている部門もある。『なぜ、このアメーバはこんなに電気代がかかるのだろうか』『どうして旅費交通費がこんなに高いのだろうか』-何の報告を受けなくとも、時間当り採算表がすべてを教えてくれる」

写真:資料を読み込む稲盛(1960年代)