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京都賞-Kyoto Prize【稲盛科学研究機構「InaRIS」の最初のフェローが決まりました!】

200415

【稲盛科学研究機構「InaRIS」の最初のフェローが決まりました!】
短期的に成果を求めるのではなく好奇心の赴くまま存分に、壮大なビジョンと大きな可能性を秘めた研究に取り組んでほしい──。そんな願いをこめて、稲盛財団は昨年、研究者が「科学を愉しむ」ことを期待する新しい研究助成プログラム「InaRISフェローシップ」をスタートさせました。そして今回、初めてのフェロー2人が決まりました! フェローには2029年度までの10年間、研究費として毎年1,000万円、総額1億円を助成します。

1人目は、京都大学基礎物理学研究所の高柳匡教授(画像左)です。専門は、物質をミクロに見ていくと粒ではなく"ひも"のようなものに行きつくと考える「超弦理論」です。採択された研究テーマは「量子エンタングルメントから創発する量子重力理論」で、私たちの宇宙がどうやって誕生したのかという根源的な問いに迫る研究です。

2人目は、東京大学大学院総合文化研究科の野口篤史准教授(画像右)です。超高精度な量子制御技術の実験研究にとりくんでいます。採択された研究テーマは「誤り耐性量子計算のための超高精度量子制御」で、無限の寿命をもつ人工的な量子系をつくり、その大規模化による誤り耐性量子計算の実現を目指します。

高柳教授は「私の研究は基礎研究で、腰を据えてじっくり取り組む必要があり、InaRISで長期間にわたって支援いただけるのは大変ありがたいです」と話しています。また、野口准教授は「今後集まるInaRISフェローと一緒に共同研究や議論をして、新しい分野を作っていくことにも挑戦したいと思います」と意気込みを語っています。今後の2人にご注目ください!

高柳教授の紹介ページ
https://www.inamori-f.or.jp/recipient/takayanagi-tadashi
野口准教授の紹介ページ
https://www.inamori-f.or.jp/recipient/noguchi-atsushi
稲盛科学研究機構「InaRIS」のウェブサイト
https://www.inamori-f.or.jp/inaris