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経営12カ条 第7条「経営は強い意志で決まる」、第8条「燃える闘魂」

200514

本日は、経営12カ条の第7条「経営は強い意志で決まる」、第8条「燃える闘魂」に関して、稲盛が2013年7月、第21回盛和塾世界大会で盛和塾生向けに行った講話からの引用です。

<第7条「経営は強い意志で決まる」>
・もともと経営目標とは経営者の意志から生まれたものだが、同時にその目標が、従業員全員が「やろう」と思うようなものとなっているかどうかが大切になってくる。いわば経営目標という経営者の意志を、全従業員の意志に変えることが必要なのだ。

・「死力を尽くす」という表現が適切なくらい、経営者が必死な姿で経営に取り組むこと、それこそが経営者の意志の表れである経営目標を従業員と共有するにあたり、最も大切なことである。そうして、経営者の強い意志を従業員と共有し、そのやる気を燃え立たせることができるなら、企業は必ずや成長発展を遂げていく。

<第8条「燃える闘魂」>
・いくらきれいごとを言っても、やはり経営には激しい企業間競争が伴うため、たとえ従業員が2~3人しかいないという小さな企業であっても、経営者はその従業員を守るため、すさまじいばかりの闘魂、闘志をもって、企業間競争に臨まなければならない。

・元々は柔弱でけんかもしたことがない、闘魂のかけらも見受けられないけれども、ひとたび経営者となった瞬間に、多くの従業員を守るために敢然と奮い立つ。そのような経営者でなければ、従業員の心からの信頼を得ることはできない。

・景気や経済変動に一喜一憂するのではない。どのような経済環境であれ、闘争心をもって、誰にも負けない努力を続けていきさえすれば、必ず道は開けていく。経済変動などに絶対負けるものかという気概、また「命を賭して従業員と企業を守る」という責任感をもった人が経営者になれば、どんな時代にも、企業は必ず成長発展を遂げていくことができる。
書籍『稲盛和夫経営講演選集 第6巻 企業経営の要諦』より