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カメラマンが見た稲盛和夫 元盛和塾本部事務局 記録担当者

この写真は、2012年4月12日に 盛和塾の会で訪れた福岡でスバル360を運転する稲盛塾長を撮影したものです。
経営者の勉強会である盛和塾で、事務局のメイン業務は塾生の学びのサポートでした。各地区での勉強会の運営や塾生向け機関誌の発刊などを行う一方で、塾長の活動を映像や写真で残すことも大切な仕事として取り組んできました。
静止画(写真)はプロの方に撮影をお願いしていましたが、より多くの写真を残すために、盛和塾のスタッフでも撮影を始めました。もちろんプロのような写真は撮れません。常に近くにいる者であればこその「素顔の稲盛和夫」を撮ることを心がけてきました。
この写真の2012年4月12日、佐賀の塾生の方が塾長を喜ばせようと、知り合いから40年選手のスバル360を借り、キャリアカーに積んで福岡の勉強会場に運んできてくださったのです。
スバル360は1960年に京セラが初の社有車として購入した車。懐かしいその姿を見るやいなや塾長は旧友に会ったかのように満面の笑みを浮かべ、そして今となっては少し窮屈にも感じる助手席に乗ってホテルの敷地内を2周されました。しかし乗っているうちに懐かしいその車を運転したい気持ちがわき起こり今度は自ら運転席へ。そしてゴーカートに乗った子どものように、見守る我々に途中手を振り、2回エンストしながらも無邪気な笑顔で戻ってこられたのでした。
京セラが購入したスバル360は、空調がついていなかったものの、それまでバイクで移動していたことに比べると雨風がしのげるだけでもたいへんな贅沢であり、創業時の京セラの発展を支えてくれた大切な相棒でもありました。この日、福岡にやってきたスバルが40年もので現役だと聞き、塾長は「自分もまだまだがんばらないといけないな」と言っておられたそうです。

