Facebookアーカイブ

「高卒組の反乱」が記載された、稲盛和夫の手帳

20220210-2.JPG

京セラの経営理念が確立される契機となった「高卒組の反乱」。その様子をリアルに伝えるのが、稲盛自筆の手帳です。

稲盛は、京セラ創業2週間前の1959年3月17日から、1972年2月7日に至るまでの約13年間にわたり、日々の活動や自身の思いを、備忘録として自らの手帳に記録していました。それは総14冊にのぼり、京セラ創業直前から、売上70億円、従業員1,300人規模にまで成長する、京セラの草創期が克明に記されています。B6サイズ、表紙ビニール装、本文ルーズリーフ形式の手帳に記された総文字数は、105万7千字にも及び、製品図面など図表も320点含まれています。

この手帳の中に、「高卒組の反乱」に関しても記述があり、それによれば、反乱は1961年4月29日、当時の天皇誕生日の休日出勤中に発生しています。
稲盛ライブラリーの3Fにも一部展示しているこの手帳をご覧になった方は、殴り書きなどなく、「今日やること、明日やらなければならないこと」が丹念に綴られていることに一様に驚かれます。青年稲盛和夫が、真摯かつ誠実に日々生きていた証ではないでしょうか。

今後、この手帳を解析することにより、京セラの初期事業発展史が詳細に見えてくるとともに、経営者稲盛和夫の生成プロセスを知ることが可能になるものと期待を集めています。

20220210-1.JPG

20220210-3.JPG