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コンパと鍋料理
温かい鍋料理が恋しい季節となりました。新型コロナの感染拡大により、大人数で食事をすることが難しい日々が続いていますが、今日は稲盛が大切にしてきたコンパと鍋料理についてご紹介します。
京セラでは本社をはじめ主要な工場・事業所に和室があります。そこでは昔から「コンパ」と称する懇親会が開催されていました。 京セラのコンパは、学生時代を思い浮かべるいわゆる「合コン」「コンパ」とは異なるもので、胸襟を開いて懇親を深め、思いを伝える場です。稲盛はリラックスした雰囲気の中、従業員と酒を酌み交わして人生や仕事について語り合う場として、コンパを非常に大切にしてきました。
年末などにはあちこちの部署で忘年会が開催されますから、稲盛はほぼ毎日コンパに顔を出していました。そのコンパに欠かせないのが、鍋料理だったのです。 なぜ鍋料理だったのかというと、1つの鍋をみんなでつつくことにより生まれる一体感や、共に食する仲間たちへの気遣いなどを大切にしていたからです。
ちなみにコンパでは、冬だけではなく、夏場にも鍋料理が出ることもありました。サイドメニューで夏らしさを演出しながらも、メインはすき焼きやしゃぶしゃぶ。そうしてみんなで1つの鍋をつつき合うことで、京セラではより親睦を深めてきたのでした。 稲盛が大切にしてきたコンパと鍋料理。その稲盛、実は意外に「鍋奉行」なのです。締めの雑炊を自らつくって皆にふるまうこともあったということを加えておきます。
写真:2013年9月24日 盛和塾「山口」での懇親会で雑炊をつくる稲盛と、手製の雑炊