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稲盛和夫の好きな食べ物 「韓丼」のカルビ丼
稲盛の好きな食べ物といえば牛肉。稲盛が吉野家の牛丼が好物であることは、本人も言うを憚らなかったことから、つとに有名でしたが、その他にも、東京や鹿児島への出張時のお弁当としてよく購入した京都の有名焼肉店「はつだ」の和牛弁当、昼食で利用した京セラ本社近くの「韓丼」のカルビ丼など、少し高級なものから庶民的なファストフードまで稲盛の"牛肉愛"は幅広く及んでいました。
吉野家については、いくつかの稲盛の著書やFacebookでもご紹介していますので、本日は「韓丼」についてご紹介します。
京セラ本社と道を隔てた向かい側に焼肉丼を食べさせてくれるお店ができた、と秘書が稲盛に伝えたのが、稲盛と「韓丼」が提供するカルビ丼との出会いでした。白ご飯の上に、香ばしく焼いたカルビとネギが乗っていて、甘辛いたれがかかっています。お店にはなんとも食欲をそそる焼肉のにおいが漂い、一度好きになるとそればかり食する稲盛は、「ここはおいしいなあ」と言い、訪れるたびに毎回、「甘辛い味がな、昔から好きなんや」と言っていたそうです。
打ち合わせが昼に終わった時などには、社員たちにごちそうすることもあり、「君は大喰らいだから、一番大きいのにしなさいよ」と言って大盛を注文し、「一度大盛を食べている人を見てみたかったんだよ」といたずらっぽく笑うこともあったとか。
稲盛は生前、「大変な飢餓感の中で、焼け野原を彷徨った戦中・戦後世代は牛肉でも上等な肉ではなく、脂身の多い肉のほうが好きなのだ」と語っていましたが、その一方で鉄板焼きなども好んで利用していました。仕事づくめの稲盛の人生でしたが、その時々に好物の牛肉料理が稲盛にわずかでも息抜きの時間をもたらしてくれていたにちがいありません。