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京セラ滋賀工場のプール開き

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夏の暑さも本格化し、各地でプール開きのニュースも耳にするようになってきました。

プールといえば、最近は京セラ社員でも知る人は少なくなってきましたが、京セラが初めて開設した滋賀工場にはかつてプールがありました。(写真) 社員の福利厚生と防災のための用水の確保を目的に工場開設3年後の第5期工事で1969年に設置されたものでした。まだまだ企業としては小さく基盤も弱い京セラであったにもかかわらずこのようなプールを設けたのは、この工場を生産拠点としても、社員がそこで働いたり、生活する場所としても理想的なものにしたいという、稲盛の京セラへの熱い思いや社員への愛情があったからに違いありません。

稲盛は滋賀工場を開設するに際してこのような言葉を残しています。
「(前略)お互いに信じあい、心と心の結びつきを第一とし、京セラ人としての誇りと無限の喜びを感ずる。人里離れた滋賀県下蒲生赤坂の丘に、京セラの一大ユートピアを創造せんとする」

初めての工場を持った喜びとそこを拠点にさらに会社を成長させていこうとする若々しい気負い、理想に燃える姿が感じられます。滋賀工場に設けられたプールは、そうした稲盛のめざす理想の工場、社員との深い絆や思いやりの象徴的存在だったのです。

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写真
1枚目: プールの竣工式でテープカットする稲盛
2枚目: 仕事を終えプールで楽しむ社員