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この1枚の写真「忘年会」

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2023年も今月で終わり。みなさん、忘年会のシーズンです。

京セラでも忘年会は創業時から大事なイベントとして行われてきました。稲盛は風邪で高熱があったときも点滴を打ちながら全部署の忘年会に連日出席し、お酒片手に社員一人ひとりに声をかけていったエピソードが知られています。これについて稲盛は、「『従業員と話をしたい。自分の思いを伝えたい。彼らの思いを知りたい』、ただその一念だけで、自分にむちを打ち、コンパへの出席を続けたのです」と語っています。

しかし、経営の第一線を退いてからは、このような「猛烈な」忘年会ばかりではありませんでした。
2013年まで稲盛が参加していた社内忘年会の一つに「合同忘年会」というものがありました。京セラ秘書室や稲盛財団、盛和塾、京都サンガF.Cのフロントなど、稲盛のサポートを担う組織が集う忘年会です。

毎年、各部署が輪番制で主催し、稲盛をはじめ京セラの会長・社長も出席し、全員参加による余興や新メンバーの挨拶などその年を締めくくる恒例行事となっていました。
余興では、「あっち向いてホイ勝ち抜き戦」「ジェスチャーゲーム」などを班ごとの対抗戦形式で行い、たいへんな盛り上がりを見せていました。稲盛の場合、名誉会長ということもありゲームには参加しないだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そこは生来の負けず嫌いです。誰よりも積極的に参加し、勝利を目指すのが常でした。柔らかいボールを蹴りゴール数を競うゲームでは、「きみは、運動神経はいいのか?どうや?」と班のメンバーの実力を計り、勝つのための策を練っていたそうです。

共に一年を乗り越えてきた社員たちとの締めくくりとなる忘年会。単純なゲームでも決して手を抜かず、優勝目指してど真剣に取り組むのが稲盛なのです。

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写真
1枚目:ジェスチャーゲームを楽しむ稲盛
2枚目:班の勝利を喜ぶ
3枚目:景品のクッキー缶を手に(景品は各部署持ち寄りで、全員に行き渡るように設定されていた)