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稲盛ゆかりの地を巡る-「京都市 COCON KARASUMA(ココンカラスマ)」

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稲盛ゆかりの地を巡る。舞台は再び京都へと戻ります。今回紹介するのは、市内のビジネス街、四条烏丸に建つ、COCON KARASUMAです。地上8階、地下1階の複合商業施設として2004年にオープンし、今年で20周年となるこのビルには、過去には盛和塾事務局が本部を置き、現在も稲盛財団が入居しています。
そのため、稲盛は数えきれないほどの打ち合わせでここを訪れており、地下のレストラン「老香港酒家京都」へは、昼、夕問わず頻繁に足を運んでいました。特にお気に入りのメニューは担担麺だったようです。

また、京セラ社員のOBOG会である「敬愛会」では、有志による書・画クラブの作品展を開催しており、稲盛も都度鑑賞に訪れては旧交を温めていました。

COCON KARASUMAの前身は、昭和13年(1938年)竣工の旧丸紅ビル(商社丸紅の元となった丸紅呉服店の京都支店)で、長年にわたり京都のモダニズム建築の代表的ビルとして地元でも親しまれてきました。

2000年に稲盛が経営指導をしていた不動産会社の所有となったことをきっかけに、歴史的建築物としての価値を活かした修復(リノベーション)を施すことになりました。これを手掛けたのが、日本を代表する世界的な建築家 隈研吾氏でした。京都にふさわしい古くからの伝統の上に新たな歴史を重ねていく建築(「COCON」は「古今」の意)として生まれ変わり、現在に至っています。
建物そのものの建て替え(スクラップ アンド ビルド)ではなくリノベーションという手法をとることにより、古きよきものを今に受け継ぎ未来に繋ぐという思想に共感した、オフィス・映画館・ギャラリー、飲食店、インテリアショップなどが集う京都四条烏丸エリアの中心施設として、街の活性化の一翼を担っています。

■ COCON KARASUMA (ココンカラスマ)Webサイト(アクセス・テナント等 案内)
https://coconkarasuma.com/

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写真
1枚目: COCON KARASUMA 正面入口。ガラスにプリントされた鮮やかな唐長文様「天平大雲」が目を引く
2枚目: COCON KARASUMA 外観。2021年隈研吾氏による二度目のリノベーションで新旧デザインをインテグレート
3枚目: 京セラのOBたちと敬愛会の絵画展を鑑賞する稲盛 (2014年6月COCON KARASUMAにて)