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ご当地スーパーの日(稲盛とスーパーマーケット)

5月11日は「ご当地スーパーの日」(一般社団法人全国ご当地スーパー協会制定)と言われています。広く一般にご当地スーパーのよさを再認識してもらうことを目的に制定されたそうです。
稲盛も、盛和塾などでさまざまな都市を訪れた際、現地の市場やスーパーには興味津々で、実際に立ち寄ることも多々ありました。やはり経営者の性(さが)でしょうか。稲盛は、商品をどのように置き、売場の案内にどんな文句をどのように書けばお客様の心をつかむことができるのか、つい考えてしまうのが常だったと言います。
また、地元スーパーでの買い物の様子を、次のように語ったこともありました。
「私は休日に、スーパーマーケットで食料品などを買うのがたいへん好きで、カートを押しながら家内についていき、『あれを買おう』『これを買おう』と言って買ってもらいます。家内からは『家にあまりいないし、食べもしないくせに、あれもこれもと言う』と怒られてしまうのですが、そうやっている間は、もう楽しくてしようがありません。そうしていろいろ買ってもらって、『今日はたいへんなぜいたくをしてしまった』と思っても、レジで支払うと1万5千円くらいにしかならないわけです。そして、その食料品がどのくらいもつのかというと、家内に言わせれば10日は大丈夫とのことです」(『京セラフィロソフィ』「倹約を旨とする」より)
スーパーでの少しぜいたくな楽しい買い物。豪華な外食よりもささやかな家庭料理を好んだ稲盛らしさが伝わるエピソードです。
写真:盛和塾USAツアーにてアメリカのスーパーマーケットを訪れた際の一コマ(2005年4月)