Facebookアーカイブ

稲盛ライブラリー隠れたこの逸品 牛丼の吉野家特製どんぶり

240805-2

稲盛の息づかいが感じられる磁器製の逸品が、稲盛ライブラリー収蔵庫に保管されています。と言えば、中国の唐三彩や李朝朝鮮の青磁、日本の油滴天目等の高価な美術品を想起される方も多いかもしれませんが、稲盛には古美術品収集の趣味はありませんでした。

満面の笑みを浮かべ頂戴し、自宅にわざわざ持ち帰り、ときに愛用していた陶磁器とは、実は牛丼の吉野家特製のどんぶりなのです。こよなく牛丼を愛し、そのことを公言してはばからず、ついには月刊『文藝春秋』のグラビア頁で牛丼を頬張る姿が紹介されるなど、牛丼の認知拡大に長年貢献し続けたことで、吉野家から贈呈されたものです。

直径14センチ、高さ8.5センチ、特別な文様に「稲盛和夫」と銘記された特製のどんぶりからは、功成り名を遂げても決して贅沢はせず、生涯にわたり謙虚に暮らし続けた稲盛の姿が浮かんできます。

写真
1~2枚目:稲盛家より寄贈された特製どんぶり(展示はしていません)
3枚目:盛和塾の例会で贈呈されたどんぶりを手に(20031217日)

  

240805-1

240805-3