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『経営――稲盛和夫、原点を語る』⑥
『経営――稲盛和夫、原点を語る』(ダイヤモンド社)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
フィロソフィとは判断基準です。それは経営陣がもつべき判断基準であると同時に、それを従業員に浸透させていくと、その哲学は会社全体の判断基準となっていきます。それが企業全体の精神的なバックボーンとなって、その企業の社風をつくっていきます。つまり、あの企業はこういう考え方ででき上がっているという風土・文化みたいなものがつくられます。
企業にもし風土があるとすると、その風土をつくり出しているのは、そこに住んでいる従業員の心からかもし出されたものです。それが企業の精神的風土をつくり、社風を形づくっていくわけです。つまり、社風にまでなっていくほどの哲学を、全従業員に浸透させていかねばならないと思います。
(『経営――稲盛和夫、原点を語る』「企業経営を好転させる哲学」盛和塾関東ブロック合同塾長例会講話、1994年8月9日、p.189)