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稲盛ゆかりの地を巡る-「京都府城陽市・サンガタウン城陽」

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稲盛ゆかりの地を巡る。今回は京都をホームタウンとするJ1リーグのサッカークラブ「京都サンガF.C.」の拠点、サンガタウン城陽を紹介します。1997年まで「京セラ八日市総合グラウンド」(滋賀県東近江市)を練習場としてきましたが、京都府立山城総合運動公園(通称:太陽が丘)にほど近い当施設の完成により、19981月からこの地に練習場を構えています。同時に京都の四条烏丸にあったサンガのフロント事務所も移ることになり、現場で選手とスタッフが顔を合わせ、お互いに理解を深めながら運営できる体制となりました。

施設内には一般の方が利用するフットサルコートや中学・高校世代の選手が練習を行う人工芝グラウンドも併設され、サッカースクールの会場としても使用されています。トップチームが使用する天然芝グラウンドの周囲にはベンチが設置され見学ゾーンとして開放されています。

京セラを育んでくれた地元京都への恩返しに、と京都サンガF.C.(当時「京都パープルサンガ」)設立の中心に立った稲盛は、若い選手たちと触れ合うため自ら練習場を訪れることがよくありました。

「試合のない日には、城陽のグラウンドまで自分で車を運転していき、練習を見学することもあります。その後、選手たちを集めて講義をし、『焼肉でも食おう』と引き連れて出かけることもあります」(『ど真剣に生きる』NHK出版より)

稲盛は、選手たちがサンガでの体験を通じて一生懸命に努力する素晴らしい人間性を身につけてほしいと考え、ことあるごとに彼らに伝えてきました。それは、サッカー選手としてだけではなく一人の人間として、長い人生を幸せに生きてほしいという願いでもありました。若い選手たちを預かる者としての責任感から、そう考えていたのです。

そんな稲盛が思いを込めて設立に力を尽くしたのが「スカラー・アスリート・プロジェクト」です。これは京セラ、サンガ、学校法人立命館の三者が核となり、真の文武両道を兼ね備えたアスリートを育成する取り組みで、立命館宇治高校で学業に励み、全員が寮生活をしながら専用グラウンドで練習を行うことで、サッカーの競技力向上だけでなく、優れた人格やコミュニケーション能力も兼ね備えた人材を育成しています。これまで、プロ選手だけでなく、社会人として活躍する若者も多く輩出してきました。

このように稲盛の思いを受け継いできたサンガ。その練習風景は、ここサンガタウン城陽で見学することができます。来期もJ1で戦う切符を勝ち取るために1戦1戦に全身全霊を込めて戦うサンガは、今、選手それぞれが躍動し、チームとしての完成度も高まっています。ぜひ、スタジアムだけでなく、この練習場も訪れてみてはいかがでしょう。

<アクセス および 公開練習はこちら>
京都サンガF.C 公式サイトより
月間スケジュール:https://www.sanga-fc.jp/team/schedule
練習見学について:https://www.sanga-fc.jp/team/schedule/visit
サンガタウン城陽:〒610-0102 京都府城陽市久世上大谷89

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写真
1枚目:グラウンドで練習を見守る稲盛 20022
2枚目:練習公開日には多くの方がサンガタウンに来場
3枚目:稲盛が観戦時にブレザーに着用していた「刺繍エンブレム」のバッジ