Facebookアーカイブ
『ある少年の夢』文庫になって、さらに多くの方に
稲盛和夫初の伝記というべき書籍『ある少年の夢』が、日経ビジネス人文庫最新刊として刊行されました。
この本は、1979年末に発刊されるや、すぐにベストセラーとなり、稲盛や京セラが世に広く知られる契機となりました。稲盛の出生から京セラ創立20周年までの歩みが、稲盛の両親へのインタビューをはじめ、本人を含む多数の社員への取材をもとに描かれています。
稲盛という人間が生きてきた軌跡を丹念に追うことで、当時急成長、高収益を重ねていた京セラという組織集団の特質(本質)まで、鮮やかに浮き彫りにしてくれる書籍です。優れた人物論、企業論であるとともに、生きる勇気を与えてくれる人生論として、永く読み継がれていくに違いありません。
巻頭に寄せた稲盛自身の手になる発刊の辞「年若い読者へ」(下記)にあるように、これからの社会を担う、多くの若い方々に手に取っていただければ幸いです。
書籍名:ある少年の夢-稲盛和夫はいかに人生を切り開いたか-
著者名:加藤勝美
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
発刊日:2025年4月1日
価格:本体1,100円(税別)
『ある少年の夢』巻頭の辞
年若い読者へ
平凡な田舎育ちの少年が
その成長の過程で自分の希望する方向にすすむ事が出来ず、
本人も周囲も
小さなまた大きな失望をくりかえしながらも
生きる喜びと情熱を失うことなく
明るく積極的に人生を歩むそのうちに、
少年自身が
想像もつかぬ明るい未来が大きくひらけてゆく。
この事実を
その生きて来た過程を
混迷する現代において
希望を見失いがちな今の世代の少年たちに
ひそかに語りかける事によって
人生における希望と明るさを
とり戻してほしいという願いをこめて。
稲盛和夫