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『「迷わない心」のつくり方』①

250410

『「迷わない心」のつくり方』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介致します。

世の中には立派な人がたくさんいらっしゃいます。総理大臣、大臣、知事、市長、または私のように大きな会社の社長など、いろいろな人がいます。

しかし、何を基準に偉い人なのか偉くない人なのかを見ればよいのかといえば、それはその人の人柄なのです。人格といってもよいでしょう。

人間として偉いか偉くないかを比べるときには、人柄で比べるべきなのです。すばらしい人柄を持った人は、人柄の悪い大会社の社長よりも、はるかに人間として立派なのです。

みなさんにはぜひ今後の日本を背負って立つような人になっていってほしいと思います。すばらしい人柄を持った人たちが住んでいる日本、それがすばらしい日本になっていくのです。

経済が強いとか、技術的に強いということだけが日本の国を立派にするのではありません。日本に住む各界各層の人たちがすばらしい人柄を持ち、すばらしい人間性を持てば、世界のどの民族からも日本は尊敬と信頼をされるに違いありません。

どんな経済力を持つよりも、どんな技術力を持つよりも、他の民族が「日本、そして日本人というのはすばらしい。頭が下がるくらいにすばらしい人間性を持っている。あの人たちこそ、全人類の中で大事にしていかなければならない人たちだ」と思ってくれるような日本と日本人になる。世界中の民族が尊敬してくれるような民族に、日本の国はなっていくべきだと思っています。(『「迷わない心」のつくり方』p.46-47 ※20061222日 善通寺市立東中学校での講演より)