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社員が語るエピソード「稲盛名誉会長との思い出」⑨

250508

※このエピソードは2022年に京セラ社内報特別号掲載用として社員から寄せられた思い出のエピソードです。表現、言葉づかい等は出来る限りオリジナルのままにしています。

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今から15年ほど前、いつものように同期の女性と社員食堂で食事を選んでいたのですが、同期が「やっぱり納豆を取ってくる」と言って、すでに通り過ぎたコーナーに戻って納豆を取りました。それは、いわば「横入り」という形になってしまったのですが、その際、ちょうどそこに並ばれていた方は、少し後ろに控えて立ち止まられ、彼女が取りやすいようにされたそうです。

あとからその方をちらりと見たところ、名誉会長その人だったとのこと。「名誉会長が、私が納豆を取りやすいようによけて待っていてくださった!」と言って、彼女は申し訳ないやら感激するやらだったのですが、普通なら舌打ちでもされかねないところを、「いつも忙しく働いてくれている社員が、食事の時ぐらいリラックスして過ごせるように」と待ってくださったお気持ちを感じて、感動しました。

また、2011年の経営方針発表会のあとの本社での決起コンパに参加した際、直接名誉会長からビールをついでいただき、「これからは女性が活躍せんといかん時代。がんばってください」と言っていただきました。本当に社員のことを一番に考え、その労を労い、がんばってほしい、という心からのお気持ちを感じ、感激し、その後の仕事への決意を新たにしたことを覚えています。

京セラ株式会社社員

写真:京セラグループ経営方針発表会・決起コンパで社員に語りかける稲盛(写真は2010年)