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連載「稲盛和夫の口ぐせ」-第1回「バカもんが!」

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今月から、新企画を連載します。

稲盛が生前によく発した言葉、言い回しから、知られざる人柄や考え方をお伝えしていきます。第1回は、なんといっても「バカもんが!」です。

稲盛に近くで接してきた人で、この洗礼を受けていない人はいないのではないでしょうか。これは「馬鹿者」の意ですが、稲盛は相手をおとしめているのではなく、相手が至らないことを注意しているのです。大切なことは、ベースにあるのが相手への深い親愛の情であり、この言葉のあとに、なぜ叱るのかという指導があることです。

「バカもん」と言われた者は悔やみ、反省する一方で、心の片隅に漂う嬉しさを禁じ得ません。それは、稲盛から「身内」と思われ、さらなる成長を期待されている証拠だからです。

もちろん「バカもん」と呼ばれ続けることは避けなければなりません。そのため、懸命に努力を重ねるのですが、稲盛はさらに高い次元から「バカもんが!」と叱ってくれます。この連鎖が人を育てていくのです。