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親に感謝を伝える『ごてやん』

260224

「お母さん、お父さんに感謝を伝えていますか?」

2月25日は「親に感謝をする記念日」。幼い頃は、親の存在を当たり前と感じていた方も多いのではないでしょうか。歳を重ねるにつれ、そのありがたみを改めて実感することもあるものです。とはいえ、感謝の気持ちを言葉にするのは、少し照れくさいですね。

稲盛の著書に『ごてやん』(2015年・小学館刊)があります。仕事一筋だった稲盛が、両親への思いや人生を綴った一冊です。

京セラで長く稲盛の出版をサポートしてきた担当者によると、本書の企画を受け取った当時、他にも多くの出版依頼があり、両親をテーマにしたものは受けないだろうと思ったそうです。しかし稲盛は、企画書に丁寧に目を通し、熟考の末、この企画を受けることにしました。

「『やさしい』という言葉を聞くと、すぐに母を思い出すくらい、母の存在は私の心の中で大きな位置を占めている。(中略)
私は多くの経験を通し、人として正しい生き方、人が生きる目的とは・・・など、自分なりの哲学を築いてきた。それを今は私自身の言葉で語っているが、重要な出発点は、まちがいなく幼児期にある。
私だけの話ではない。だれしもその人となりの基礎となるものは、幼児期に形成される。
そして、その形成に最大の影響力を持つのは言うまでもなく親である。
私の場合も例外ではなく、とりわけ、大好きだった母の影響は、今も自分の中に大きく残る」(『ごてやん』序章より)

「ごてやん」とは、鹿児島の方言で、素直に言うことを聞かず、わがままを言って周囲を困らせる子どものこと。稲盛は、幼い頃の自身をそんな「ごてやん」だったと語っています。

その稲盛少年を温かく見守り、人として大切なことを教え続けてくれた母の姿、そして両親への感謝の思いが、本書には数多く綴られています。

この本の出版を引き受けたのは、もしかすると、なかなか直接は伝えることのできなかった感謝の気持ちを、稲盛は「本」という形にして届けたかったのかもしれません。

「親に感謝をする記念日」に、改めて両親への「ありがとう」を言葉にしてみませんか。きっと、心が少しあたたかくなる、そんな時間になるはずです。