Facebookアーカイブ

温泉で行われた創立5周年記念式典

260406-1

昭和39年、京セラは和歌山県白浜温泉の旅館「桃の井」の大広間にて会社創立5周年記念式典を催しました。創立記念式典を旅館で、しかも多くの社員が浴衣に丹前(和服の上から羽織る綿入りの防寒着)姿で式に臨んだのは、京セラ67年の歴史の中でも、この時が最初で最後と思われます。

当時の日本企業は、社内の親睦を深めるために、社員旅行などレクリエーションを積極的に行っていました。大家族主義を大切にした京セラも、創業以来毎年1回の社員旅行のほか、社員同士のさまざまな交流や親睦の機会を設けてきました。

前年の昭和38年春には、12日で福井県の永平寺参拝などを実施しています。創立5周年の白浜での創立記念式典も、その延長線上で社員の親睦の場にしたいと考えたのかもしれません。

当時の社員数は約160人。滋賀工場(現 滋賀東近江工場第2ブロック)もでき、事業が軌道に乗り始めてきた頃とはいえ、この人数を京都や滋賀から白浜まで連れて行くのは簡単ではなかったと思われます。それでも、5周年の節目を大切に考えた稲盛は、名湯の誉れ高い白浜温泉で日頃の社員の奮闘に報い、ゆっくりと身体を休めてもらうと同時に、今後の夢や目標を語り合い、英気を養ってもらおうと考えたのでしょう。

当時の青山政次専務は、この式典について「一種違った暖かい家族的な雰囲気の中で、全員が社の現在の姿に感謝し、将来の発展のために誓った言葉の数々は、唯唯(ただただ)感激そのものであり終生忘れられないことでもであった」と記しています。

写真
1:創立記念式典で挨拶する宮木社長(手前が丹前を羽織った社員)
2:白浜を楽しむ稲盛、杉浦(左)、交川(右)

260406-2