知的財産

従来のハプティクス技術を超える
本物のボタン触感を再現する京セラの触覚伝達技術「HAPTIVITY®」

「HAPTIVITY®」は、従来のハプティクス技術に対し、よりリアルな触感を得られる触覚伝達技術です。
京セラ独自の触覚伝達技術「HAPTIVITY®」に関する特許ライセンスを提供します。

進化するユーザー体験:操作感が重視される世界

近年、タッチパネルやフラットなインターフェースの普及により、操作時の「触感」の重要性が一層高まっています。更に、確かな操作感が求められる分野では、触覚フィードバックによるユーザー体験の向上や誤操作防止を実現できる技術が必要でした。
従来のハプティクス技術は、ユーザーの接触を検知して、振動による単純なフィードバックで触感を再現しており、ユーザーが機械式のボタンを押した時のリアルな触感による確実な操作感を再現することができません。また、ユーザーが誤って接触した場合、誤操作が発生する恐れがありました。こうした背景から、このようなデメリットを克服し、進化した新しい触覚伝達技術が求められていました。
京セラが独自に開発した先進的な触覚伝達技術は、従来のハプティクス技術とは異なり、ユーザーによりリアルな触感を与えることができます。

指先で感じるリアルな操作感:京セラの触覚伝達技術がもたらす新体験

機械式のボタンでは、①指がボタンへ接触し、更に②指がボタンの押し込みによる反力を感じた後、③機械式のボタンの作動により、クリック感のある触感が得られます。
ところが、従来のハプティクス技術では、指が接触したタイミングで単純な振動を与えているため、指が反力を感じにくく、クリック感を大きく損なっていました。
これに対し、京セラの触覚伝達技術は、①指がボタンへ接触し、更に②指がボタンの押し込みによる反力を感じた後、適切な大きさの圧力でボタンが押し込まれたタイミングで③機械式のボタンの作動に似た振動を与えます。これにより、機械式のボタンを押したときのような確かなクリック感を再現し、ユーザーに対し、まるで本物のボタンを操作しているかのような鮮烈な体験を与えることができます。
京セラの触覚伝達技術は、スマート家電やPC機器、VR/AR機器など、スタイリッシュなデザインが求められる製品に対して、よりリアルなユーザー体験という新たな付加価値を与えることができます。

確かな操作だけを認識:京セラの触覚伝達技術で高まる業務効率と安全性

従来のハプティクス技術は、単にユーザーが触れたことを検知して作動していることから、ユーザーが誤って接触してしまった場合に、誤操作が発生していました。
これに対し、京セラの触覚伝達技術はユーザーの押し込みによる圧力を検知し、圧力が一定の値を超えた場合に作動する機構を実現することができます。これにより、ユーザーが触れただけでは入力が認識されず、はっきりとした「押し込み」操作によって入力が認識されるため、誤操作のリスクを大幅に低減できます。また、ユーザーが触れただけでは作動しないことから、指先だけでボタンの位置を認識し、視線を逸らさずに操作できます。
京セラの触覚伝達技術は、自動車や医療機器、産業機器向けのHMI(Human Machine Interface)として、業務効率や安全性の向上が求められる製品の課題解決に大きく貢献します。

この京セラの触覚伝達技術は、圧力を検知するための部品と、ユーザーにフィードバックする振動を発生させるための部品により、実現することが可能です。また、圧力の検知と振動の発生を1つの部品で実現する圧電アクチュエータを用いると、京セラの触覚伝達技術を高い設計自由度をもって実現することができます。

「HAPTIVITY®」の特許ライセンス

京セラは触覚伝達技術について複数の特許を取得しており、実際に複数社に対して特許ライセンスを提供しています。更に、京セラは特許ライセンスの提供のみならず、圧電アクチュエータなどの部品も提供することが可能です。実例は以下のリンク先をご参考ください。

京セラの触覚伝達デバイス「HAPTIVITY®」がミラーレスカメラ「Sigma BF」に搭載

京セラが保有する特許の一例は、下記リンクよりご覧いただけます。特許ライセンスの取得に関するご質問や、具体的な手続きのご相談は、本ページ最下部のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。更に、京セラは、今後も高度な触覚伝達技術の研究開発を進め、さまざまな分野でのユーザーインターフェースの進化を力強く支援してまいります。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

※「HAPTIVITY®」は、京セラ株式会社の登録商標です。

※本ページは、掲載時点の情報に基づいて作成しており、特許の権利状況等は最新の状況とは異なる場合があります。

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