知己 6月号
「対談 "新創業"への条件」/塚本能交(ワコール副社長)
新しい"創業"が成功するために大切なことは事業アイデアじゃない。"必死"になれることだ。/企業にも慣性の法則がある。何もしなくても、既存のエネルギーでどうにか動いていく。しかし.../もし、企業という車が止まろうとしたときに......私達は車を下りて押すことができるのか。/新事業を決断するときは一瞬しかない。その前に必ずこう自問する「私心なかりしか?」/経営者の哲学は、その人の独自性があればあるほど若者に理解されにくい。普遍性がなくては。/仲間のだれよりもすばらしい夢を描いていて、毎日、情熱を込めて語りかけるのがリーダーの姿だ。/偉大なことは最初からできるものではない。地味な努力の、一歩一歩のつみ重ねからできるものだ。/新事業の決断は一瞬でも、その情熱は持続し、社員全体に伝わり、燃え立たせるものでなくてはなりませんね。/人間はムチとアメでこき使えるものでは絶対にない。しかし夢を語り、夢を共有し、仕事と人生に目的を持てばおのずと一生懸命になれるものです。