ニュースリリース

2020年

2020年11月30日

高速・高画質、高い印刷安定性を追求した次世代モデル

インクジェットプリントヘッド「KJ4B-EX1200」を開発

インク循環構造を搭載し、幅広い印刷用途に対応可能

2020年11月30日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、主にグラフィックを中心とした幅広い印刷用途向けに、高速・高画質印刷を実現するインクジェットプリントヘッドの次世代モデルとして、「KJ4B-EX1200」を開発しましたので、お知らせいたします。
本製品は、本年12月から販売を開始し、今後順次、ラインアップを拡充してまいります。

写真:

モデル名 KJ4B-EX1200
サイズ 200×52×141.1 mm(WxDxH)
印刷速度 100 m/分
解像度 1200dpi
有効印刷幅 108.27 mm
最大駆動周波数 80 kHz
最大液適量 2.8 pl
最小液適量 1.5 pl
インク 水系インク
生産拠点 鹿児島国分工場

当社は、大型の一体型ピエゾアクチュエータ※1を採用することで、ヘッド内の画質を均質化し、より高画素な印刷を実現する「KJ4 EX」シリーズを開発し、本年4月から600dpiモデル「KJ4B-EX600」販売しています。
このたびの「KJ4B-EX1200」は、そのシリーズ第2弾となる製品で、主にグラフィックを中心とした、幅広い印刷用途向けのインクジェットプリントヘッドです。解像度1200dpiのインク循環モデルで、多彩な印刷対象物に対応し、従来モデル※2に比べ25%高速で高画質な印刷を実現しました。
今回発売のモデルに加え、今後、より汎用(はんよう)性の高い大滴モデル、UV対応可能モデルなど、順次ラインアップを拡充してまいります。
京セラは、独自のインクジェット技術により、商業印刷におけるデジタル化の可能性をさらに広げるとともに、地球環境の持続可能性の向上に貢献してまいります。

※1 ファインセラミックスの圧電効果を利用してインク吐出の原動力を生み出す部品
※2 当社従来品(インク非循環モデル)において


■開発の背景
デジタル印刷は、デザインデータに基づき即座に必要量だけ印刷が可能であるという手軽さや、環境汚染の原因となる版洗浄用の廃液が発生せず、環境負荷の低減に寄与することもあり、商業印刷において、インクジェット方式をはじめとするデジタル印刷の需要が拡大しています。紙の印刷物だけでなく、衣服、食品包装、住宅建材などさまざま用途でのデジタル印刷化が進んでいますが、インクジェット印刷機の基幹部品として、高速、高画質かつ高耐久性を備え、多様な用途に適したヘッドが求められています。

■本製品の特長
  1. 新開発の一体型ピエゾアクチュエータにより、高画質を実現
    当社独自の緻密多結晶セラミックアクチュエータに関する材料設計技術と、薄型圧電セラミック基板の製造プロセス技術により、大型の一体型ピエゾアクチュエータを開発しました。これまでヘッド1本当たり複数用いていたピエゾアクチュエータを大型の一体型にすることで、ヘッド内の画質を均質化することができ、より高画質な印刷を実現しました。
    写真:一体型ピエゾアクチュエータ
    一体型ピエゾアクチュエータ

  2. 吐出周波数の高速化と吐出安定性の向上により、高生産性を実現
    インク流路設計の最適化とヘッド構造の見直しにより、ヘッドの最大駆動周波数を向上させるとともに、インクの吐出安定性を高めました。最大駆動周波数は当社の従来モデルに比べ25%高速な80 kHzへ向上しており、送り方向1200dpiでの印刷時に、最大100 m/minでのシングルパス印刷を実現します。
    写真:

  3. シンプルかつ堅牢な積層構造を採用し、高耐久性を実現
    一体型ピエゾアクチュエータの採用により構造設計の自由度が増し、シンプルかつ堅牢な構造を実現しました。これにより、構造体としての強度と安定度を向上させ、耐久性を高めました。

  4. 微小滴の安定吐出により高精細な画質を実現
    任意形状の駆動波形を実現できるアナログ波形回路を内蔵し、微小滴の安定吐出に適した駆動波形を生成できるようにすることで、最小液滴量1.5plの微小滴の安定吐出を実現しています。また、水冷構造を搭載し、回路の発熱が吐出部の温度に影響を与えない構造とすることで、吐出特性への影響を最小限に抑え、安定した連続高速印刷を実現しています。
    写真:

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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