AHFIXのアパタイト析出の機序

AHFIXのアパタイト析出の機序

図:AHFIXのアパタイト析出の機序

AHFIX処理を施したチタン金属が体液と接触すると、その表面に次のような現象が生じてアパタイトが析出すると考えられます。

  • 処理層中のナトリウムイオンが溶出し、表面にTi-OH基が生成されます。
  • そのTi-OH基に体液中のプラスに帯電したカルシウムイオンが反応し、非晶質のチタン酸カルシウムが形成されます。
  • これと体液中のリン酸イオンが反応してリン酸カルシウムが形成されます。
    この際に体液中の炭酸イオンやマグネシウムイオンが取り込まれて、生体骨の無機成分とほぼ同じ成分のアパタイトの層が形成されます。