高い接続性、安定した連続通信、
エッジコンピューティング機能を兼ね備えた
5G対応デバイス『K5G-C-100A』 を発売

日経BP 日本経済新聞出版本部の許諾を得て転載しています。



製品:K5G-C-100A

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京セラが2021年5月に本格発売をスタートした『K5G-C-100A』は、「高い接続性」「安定した連続通信」「エッジコンピューティング機能」の3つの特長を兼ね備えた法人向けの5G対応デバイスだ。通信機器としての優位性と同社の開発理念を担当者に聞いた。

冷却ファンを搭載 高負荷環境も長時間OK

4Gまでの通信技術は「人と人のコミュニケーション向上」が主目的だったといえるだろう。
一方、高速・大容量、多数同時接続、超低遅延が特長の5Gは、「モノとモノを通信でつなぐ」ことで新しいビジネスチャンスを生み出す次世代通信規格として期待されている。
しかし、すべての機器を5G化するのは、技術面とコスト面でハードルが高く、既存システムの再構築には大きな投資が必要といえそうだ。 法人向けの5G対応デバイスには、様々な機器とつなげられ、長時間安定稼働し、安価で導入できる仕様が求められる。
この導入企業サイドの幅広いニーズに応えるコネクティング機器として注目を集めているのが、京セラの『K5G-C-100A』だ。様々な機器を通信に接続する5G対応デバイスで、モバイルWi-Fiルータの位置づけにやや近いが、実力はまったく異なる。

第1の優位性が、これ1台で既存機器を5Gネットワークにつなげられる高い接続性だ。
「USBType-C、Wi-Fi(Wi-Fi6対応)、Bluetoothなどを有線・無線でつなげられます。変換アダプタの利用によって、HDMIやRS232Cといったインターフェース規格、有線LANポートとも接続できます」
(通信機器事業本部 事業戦略部 IoTビジネスユニット責任者の横田希氏)
K5G-C-100Aは、既存4Gネットワークを利用するNSA(ノンスタンドアローン)方式と、5G単独のネットワークSA(スタンドアローン)方式の双方に対応している(SAはローカル5Gのみ使用可)。
また、デュアルSIM対応なので、公衆網/ローカル網の双方を想定したユースケースでも使える。

第2が安定した連続通信機能である。「5G対応デバイスにおいては、高速伝送による熱処理は課題の1つです。本製品は排熱構造に加え、冷却ファンを搭載しているので放送業界やイベントなどで超細密の4K動画を長時間にわたり送り続けるといった高負荷環境下でも安定した連続通信が可能です」(通信機器事業本部
事業戦略部IoTビジネスユニット 事業開発課の小倉久忠氏)。

そして第3の優位性が、デバイスそのものがデータ処理・分析するエッジコンピューティング用機器としても活用できることだ。
K5G-C-100Aでは、CPUに米クアルコム社製の高性能プロセッサを採用。
RAM(メインメモリ)は8GB、ROM(ストレージ)は128GBを備えているので、アンドロイド向けアプリーションをインストールすることによって、リアルタイムで信頼性の高い処理が可能となっている。

京セラ 通信機器事業本部 IoTビジネスユニット
京セラ 通信機器事業本部
IoTビジネスユニット 事業開発課
⼩倉久忠⽒

そして第3の優位性が、デバイスそのものがデータ処理・分析するエッジコンピューティング用機器としても活用できることだ。
K5G-C-100Aでは、CPUに米クアルコム社製の高性能プロセッサを採用。
RAM(メインメモリ)は8GB、ROM(ストレージ)は128GBを備えているので、アンドロイド向けアプリーションをインストールすることによって、リアルタイムで信頼性の高い処理が可能となっている。

K5G-C-100Aの利用シーン

「例えば物流倉庫では、 K5G-C-100Aと監視カメラをUSBで接続。管理者は監視カメラの映像を、事務所のほか、在宅時や外出先からもチェックできるでしょう。
この際、監視カメラが映したすべての画像データを送るとクラウドの負荷が大きくなってしまいます。K5G-C-100Aは、『撮影対象は従業員以外』『体温が37.5度以上のスタッフのみ』など、監視カメラの画像をデバイス内でデータ処理したうえでクラウドに送信できるのでデータトラフィックが改善され、異常時にすぐに関係者に連絡できます。
クラウドはデータを使った分だけ支払う従量課金制が多いのでランニングコストも抑えられます」(横田氏)

京セラ 通信機器事業本部 IoTビジネスユニット 責任者 横⽥希⽒
京セラ 通信機器事業本部
IoTビジネスユニット 責任者
横⽥希⽒

国内メーカーならではの手厚いサポート体制

つなぐ”を支援する「コネクティングサービス」

K5G-C-100Aは2020年10月に台数限定で提供を始めたが、想定以上の引き合いがあり、本格販売を前倒しして2021年5月から発売開始した。
「お客様からは『京セラのデバイスなら安心』とのご意見を数多くいただき、国内メーカーならではの手厚いサポートを求める需要が非常に強いと感じます。
当社の通信機器事業では、独自の『JAPAN MADE』ブランドのもと、日本国内での一貫生産体制でお客様と真摯に向き合いながら価値あるソリューションをお届けすることを心がけています」(小倉氏 )

このようにK5G-C-100Aは、導入企業のビジネス戦略や課題・不安に合わせて活用できるユーザーオリエンテッドなデバイス機器といえるだろう。
京セラは、多層基板を使ったシステムの小型化や外装・筐(きょう)体設計の技術、保守・メンテナンスなどの運用面のサポート組織などをフル活用し、幅広い業界の〝つなぐ〟を支援する「コネクティングサービス」として展開していく。

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この一台で既存の機器を5Gネットワークに接続。
さあ、現場を5Gへ

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