ブルーイノベーション株式会社様
点検・保守業務を効率化する
自動巡回
点検ソリューション
「BEPサーベイランス」に
ご採用いただきました。
製品:K5G-C-100A
事例概要
ブルーイノベーション株式会社様の自動巡回点検ソリューション「BEPサーベイランス」と、京セラの5G対応デバイス「K5G-C-100A」を用いて、現場で人が介在することなくプラントや工場、倉庫などの施設内で定期的に自動走行ロボット(以下、AGV)を巡回させ、撮影した設備状況や計器の数値などのビッグデータをクラウド上で管理・データ化し、レポートまでを自動化することができます。
カメラ、「K5G-C-100A」、マイク、センサーを搭載したAGVを施設内で巡回させ、「BEPサーベイランス」管理画面で確認。
撮影した設備状況や計器の数値を
クラウド上で管理・データ化し、
レポートまでを自動化することが可能。
BEPサーベイランスの管理・運行画面(例)
自動巡回するAGVにより撮影された画像と解析結果表示
■「BEPサーベイランス」の特長
- ・施設のアナログ情報もデジタル化するため、DX化に向けたデジタライゼーションを実現。
- ・複数のAGVの巡回コースや時間設定、データ取得・保存までをひとつのインターフェースで管理。
- ・カメラ、マイク、センサーなど搭載デバイスを選択することで様々な点検シーンに対応。
- ・現場でのオペレーションが一切不要なため、業務効率化とコスト低減が可能。
- ・5G通信やAI解析にも対応し、リアルタイムな情報把握、共有が可能。
「BEPサーベイランス」は、ブルーイノベーション様のデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform(以下、 BEP)」をベースに開発されています。BEPにより統合管理された複数のAGVが事前に指定された施設内のルートを定期的に自動巡回しながら、設備の状態や機器の数値などを撮影・収集しデジタル化します。
個々のAGV側で取得した大量のデータは自動かつ安全にBEPに蓄積・共有され、点検対象ごとにレポート出力される他、BEP上でドローンやカメラに新たなミッションを自動で付与し遂行させることができます。
【想定するユースケース】
これまで工場やプラントにおける機器やメーター点検のほとんどは、人手を介した点検を行っており、点検には多くの時間を費やす必要がありました。また、人が取得した情報は共有しづらいため、作業内容や結果の蓄積が難しいといった課題もありました。
AGVによる自動巡回点検は、人による巡回の手間を省き、AGVから撮影した映像を遠隔から確認することができます。また、目視で得ていた情報もエッジ解析で自動取得、データ蓄積・共有することができます。これにより人による作業時間を大幅に減らし、属人的であった情報を蓄積・共有することが可能で、人手不足に貢献することができます。
物流における入庫(保管)の工程では、あるべき場所に商品が格納されていないと在庫場所の確認に手間取ったり、誤った商品を出荷に回してしまう恐れがあります。このようなトラブルを避けるために商品と棚の位置関係がわかるようにロケーション管理を作業員が行っていましたが、広大な倉庫内を人手で確認するには多くの時間が必要でした。
AGVによる自動巡回点検で、倉庫内の映像をもとに棚と商品の位置を確認、共有することができます。
人による商品と棚の確認作業を減らすことができることと、入庫時、出荷時に時間を割いていた棚の検索が即座にできることによって物流における作業効率を向上することができます。
【K5G-C-100A 採用のポイント】
工場やプラントといったお客様の点検現場では、必要な通信環境が現場によって異なったり、求められる点検要件が多岐に渡る場合が多くあります。
京セラ様のK5G-C-100Aは様々な通信規格だけではなく、エッジAIの実装や、アプリ構築によるロボット・センサー制御などにも幅広く対応できる点に魅力を感じ、採用させていただきました。
弊社の場合、自社のプラットフォーム(Blue Earth Platform、https://www.blue-i.co.jp/technology/bep/)とロボット・センサーを連携させる上で通信環境は非常に重要であり、ロボットやセンサー自体の状態や、それらが取得した情報を常に把握しておくことが不可欠です。
携帯電話によって人と人とを繋いでいた京セラ様が、ロボットとシステムを繋げる新しい携帯端末を作った。それがK5G-C-100Aなのだと感じています。
ドローンやロボットによるソリューションを開発している弊社としては、人とロボットが共生する新しい社会の実現に向け、京セラ様の通信デバイスに期待しています。