日本ソフト開発株式会社様

社会インフラ事業の持続化と
防災・減災・強靭化の取り組み

活動・業種:社会インフラ施設のIoT構築
製品:KC4-C-100A

日本ソフト開発株式会社様導入事例
    【背景・課題】
  • 1.画像監視サービス
  • ・監視システムとカメラ監視システムは、総じて異なるシステムとして構築、運用されてきたため、初期コストや運用コスト(通信費、更新費)の負担が掛かっていた。
  • ・現場で発生した異常や機器動作時の事象と膨大な画像データのマッチングに時間を要していた。
  • 2.IoT未整備の小規模施設
  • ・下水道事業では、グラインダーポンプのような小規模な設備が広域に多数点在しており、ポンプ故障や異常高水位などの異常発生時は現場の表示灯が動作する。 事業主体者である行政機関は、住民からの電話連絡を受けて対応となるため、現場対応が遅延するリスクがあった。
  • ※グラインダーポンプとは、家庭排水を回転刃・固定刃で細かく破砕してポンプ内につまることなく排出する下水道収集ポンプのこと。
    【施策・成果】
  • ・ライフサイクルコスト(初期コスト、運用コスト)を抑制し、監視とカメラの統合管理を提供。
  • ・KC4-C-100Aとクラウド基盤間はLTE™閉域網を通じ、東西二重化による堅牢なデータセンターで可用性の高い運用を提供。
  • ・メール・音声通報により、関係者において迅速な対応と情報共有に寄与。
  • ・異常発生時は Google マップ 上に当該施設を点滅表示させ、視認性の向上に寄与。
  • ・警報履歴データの統計分析による可視化へ展開。
  • ・KC4-C-100AおよびLTE回線のアライブチェック機能による安全な運用を提供。
  • ※アライブチェック機能とは、システムの機器類やネットワークなどが正常に動いているかどうかを、継続してチェックすること。
    【副次的効果と期待】
  • ・製造業等、工作機器の稼働状況を表示灯からの接点信号(異常時の動作)と画像の関連性から早期対応と原因究明に展開できると期待しています。
  • ・公共施設、建設業、製造業、オフィス、店舗、物流倉庫など水環境インフラ施設以外の分野にも活用できると期待しています。
  • ・設備監視や画像監視のほか、設備台帳やメンテナンス点検台帳も提供しており、更に生産性の高い業務が期待できます。

  • ※2024年1月現在

IoTプラットフォーム「SOFINET CLOUD」のクロスオーバー管理として、
KC4-C-100Aを活用したクラウド画像監視サービスを提供

日本ソフト開発株式会社は、長年にわたり水環境インフラ分野のIoT事業に取り組んできました。このたび提供を開始したクラウド画像監視サービスは、LTE対応デバイス「K4C-C-100A」を活用し、IoTプラットフォーム「SOFINET CLOUD」上における監視と画像の統合管理を目的とした拡張性、柔軟性の高いマネジメントサービスです。
なお、本サービスは日本ソフト開発のOEMパートナー企業である、株式会社ウォーターエージェンシー「MIZUMORI CLOUD」、荏原実業株式会社「E-QIAS CLOUD」、株式会社フソウ「FIC'S」においても同様のサービスを享受いただけます(並びは五十音順)。

本クラウド画像監視サービスは、日本ソフト開発のIoT統合プラットフォーム「SOFINET CLOUD」をベースに開発されました。機器の状態、計測値の監視操作と視覚情報によるデジタル化の促進を目的としています。KC4-C-100Aから伝送される画像やセンサーデータは、LTE閉域網を介して「SOFINET CLOUD」に自動かつ安全に格納され、大量データの取得、可視化、共有を実現し、将来はAI画像分析など、APIを通じて他社サービスとの連携を行い、新たな価値拡大を視野に入れています。

IoTプラットフォーム「SOFINET CLOUD」のクロスオーバー管理として、
                                KC4-C-100Aを活用したクラウド画像監視サービスを提供

SOFINET CLOUDは、一般社団法人日本クラウド産業協会(略称:ASPIC)主催の「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022」総務大臣賞を受賞しました。

※ASPIC IoT・AI・クラウドアワードについて

ASPIC IoT・AI・クラウドアワードとは、IoT・AI・クラウド関連業界の活性化、市場創造、情報基盤の確立、企業の生産性向上を推進し、Society5.0の新しい未来社会に向けて、日本経済の発展に寄与すべく日本国内で「社会に有益」かつ「安心・安全」なクラウドサービスを表彰するものです。

<活用シーン>

1.クラウド画像監視サービス(水環境インフラ施設など公共施設、工場、物流倉庫、オフィス、店舗など)
本サービス「SOFINET CLOUD × クラウド画像監視サービス」の統合管理によって、質と生産性の高い管理マネジメントを実現するほか、遠隔操作時の安全性と安心感に寄与します。クラウド画像監視サービスでは定期的な画像確認に加え、接点センサーをトリガーとした前後の画像による振り返りが容易に行えます。

 画像1  画像1
KC4-C-100Aを防水プラボックスに収納
(ケース寸法:W160mm×H210mm×D100mm)
 画像2
防水型赤外線USBカメラの設置状況
施設のモニタリング画面
施設のモニタリング画面
10分毎の定期画像と接点トリガーによる事象発生前後の画像画面
10分毎の定期画像と接点トリガーによる
事象発生前後の画像画面

監視と画像によるクロスオーバー管理の一例

2.IoT未整備の小規模施設

KC4-C-100Aは、小規模設備で省スペースな制御盤など少量データのIoT構築においても効果を発揮します。
下記は接点信号による構築ケースですが、RS232CやRS485などの各種センサーと柔軟な連携も可能です。

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IoT構築前の制御盤
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IoT構築後の制御盤
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KC4-C-100Aの設置状況
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マップ画面で警報発生状況を
わかりやすく表示
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警報履歴表示では
10年間データ保存
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警報分析表示による
傾向分析

【今後、期待される効果】

  • ・AI画像解析と故障予知による質の高い予防保全の実現が期待されます。
  • ・オープンデータや他社クラウドサービスとのAPI連携により、デジタルトランスフォーメーションの展開が期待されます。

【KC4-C-100Aの採用ポイント】

  • 1.小型で低コストなIoTデバイスであること
  • 2.低消費電力デバイスのため、小型電池で駆動すること
  • 3.多様なセンサーと接続できるため、価値拡大が期待されること

ご採用者様の声

当社はIoTを利用して、水環境インフラの監視を中心としたサービスを提供しておりますが、IoTを導入検討されるお客様では、設置スペースの制約から施工が困難との課題や、一方で少量データを低コストで多くのロケーションに展開したいという要望もいただきます。KC4-C-100Aは小型で低コストながらハードウェアの対応規格が豊富で、カスタマイズ性の高い製品のため、非常に魅力的だと感じております。また、ノーコードによるソフトウェア開発の幅広さもさることながら、プログラミングでさらに柔軟な開発ができるのも高く評価しています。2つの手法がそれぞれ高い柔軟性を持つという点において、ハード、ソフト両面において満足のいく製品だと感じています。
<日本ソフト開発株式会社 IoT環境システム統括本部 開発グループ 武村 航平氏>

当社は、開発言語として『レシピ言語』を採用しました。初めての開発であり、ネット上での情報も限られていたので、当初抱いていたサポートの不安は、疑問点に対する的確で迅速なアドバイスを頂けたことで払拭されました。
お陰様で予定した期間内にプロジェクトを完遂させることができ大変感謝しております。さらに、Visual Studio Codeとの統合もスムーズに行われており、コーディングの進捗にも寄与しました。今後更なる価値創造に向けて、KC4-C-100A×SOFINET CLOUDの強みである機能性、柔軟性を活かして応用展開していきたいと考えております。
<日本ソフト開発株式会社 IoT環境システム統括本部 開発グループ エキスパート 嶋寺 隆氏>

社会はSDGsのフラッグのもと、当社が取り組む水環境インフラ事業のIoT分野においても、広域化、官民連携、標準化など新しいステージに向け、革新的な技術が求められています。
普段からKC4-C-100AのようなIoTデバイスが存在しないか調査していた中、このデバイスを知ったときは、高揚感と大いなる可能性を感じました。本リリースをキッカケとして、KC4-C-100Aの豊富な機能とレシピにSOFINET CLOUDのスパイスを加え、更に深みのある味わいを提供していきたいと思っています。 最後に、「KC4-C-100A」×「SOFINET CLOUD」×「クラウド画像監視サービス」のエコシステム化による取り組みが、ステークホルダの皆様にとって、一層有益で骨太な成長事業に繋がることに期待を寄せ、今後も価値創造に挑戦し続けてまいります。
<日本ソフト開発株式会社 IoT環境システム統括本部 執行役本部長 野原 徹氏>

社名 日本ソフト開発株式会社
代表者 代表取締役社長 蒲生 仙治
事業内容 自社パッケージ商品の開発・販売
各種ソフトウェア設計・開発
各種コンピューター/ネットワークのSI事業
上記関連分野のサービス事業
本社所在地 滋賀県米原市米原西23番地
WEBサイト https://www.nihonsoft.co.jp/
Google マップ は、Google LLC の商標です。
※LTE は、ETSI の商標です。
※Visual Studioは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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