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機械工具

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切削工具とは

はじめに

私たちの現代的な生活を支えるものとして、自動車・航空機・船舶など多くの工業製品があります。それらの製品・部品は、様々な金属・樹脂などの材料と多様な加工方法により、生み出されています。
その中でも、切削加工は自動車産業をはじめ多くの産業で用いられ、金属加工においては現在、主流となっています。切削加工で使用される切削工具は、製品を作り上げるのになくてはならないモノであるといえます。
切削加工は自動車産業をはじめ多くの産業で用いられている

切削加工とは

刃物を用いて材料の不要な部分を除去し、必要な形状に加工する方法です。鋳造や鍛造などの工程で加工された素材を最終的に仕上げます(鋳造や鍛造で使用する金型の加工にも用いられます)。切削加工の特長として、大量生産に適した加工方法で(もちろん多品種少量生産にも対応します)、様々な工具で複雑な形状の加工が可能です。
切削工具の使用方法としては、切削加工用の工作機械に取付けて使用し、不必要な部分(切りくず)を除去し、製品を完成させます。

切削工具の使用方法

切削工具により、不必要な部分を除去します。先端交換式の切削工具には、先端にチップと呼ばれる切れ刃がついています。チップは交換可能で作業性が良く、現在広く普及しています。
リンゴの皮剥きに例えると…

切削加工の種類

旋盤加工

旋盤加工
被削材が回転し、工具が横に動きながら削る加工です。加工された被削材は回転体になります。旋盤加工は、加工形態に応じて外径加工や内径加工、溝入れ加工、突切り加工など、さらに細かく分類されます。

フライス加工

フライス加工
工具が回転して、被削材が横(縦)に動きながら削る加工方法です。加工された被削材は、平面(使用する工具により曲面)になります。

代表的な金属材料

代表的な金属材料、またそれらの特徴についてご紹介します。用途・特徴により様々な素材が用いられます。

鉄 (鋼) ― Steel ―

  • 鉄が主成分の合金で、炭素などを少量加え特性を変化させた金属
  • 金属材料の切削で最も多い(炭素鋼・合金鋼など)

ステンレス鋼 ― Stainless steel ―

  • クロムを10.5%以上添加した金属(鉄以外の成分は50%以下)
  • 錆び難く熱に強い

鋳鉄 ― Cast iron ―

  • 炭素を多く含む鉄。 鋼と比較して硬くてもろい
  • 「鋳型」に流し込んで成型。 鋳物とも呼ばれる
ねずみ鋳鉄(FC)
破面がねずみ色をしているため、ねずみ鋳鉄と呼ばれる
熱伝導率と耐摩耗性、減衰性に優れる
ダクタイル鋳鉄(FCD)
FCの強度を向上させた鋳鉄。球状黒鉛鋳鉄とも呼ばれ鋼に近い靱性を有する

非鉄金属 ― Non-ferrous metals ―

  • アルミニウムや銅、チタンなど・鉄以外の元素を成分とする金属、およびそれらを主成分とする合金

さいごに

京セラでは、お客様の生産性向上に貢献する切削工具を提供することを目指し、日々、研究開発に取り組んでおります。本WEBサイトには、京セラの新製品の数々を掲載しております。是非ご覧ください。