トラブルシューティング
FAQ(よくあるご質問)
切削加工の推奨条件
切削加工の推奨条件を教えてください
ホームページ掲載の「京セラ切削工具 総合カタログ」M章ミーリングに記載の推奨切削条件」をご参照ください。
よくあるお問い合わせ
切削加工の3条件とは何ですか?単位も教えてください。
1. 切削速度 Vc (m/min)ワーク表面を工具が削るスピード
2. 切込み量 ap (mm) 1パス当りに削り取る厚み量
3. 送り fz (mm/t)1刃当たりの送り量
の3つとなります。
焼付き防止剤について
カッタに同梱している焼付き防止剤(P-37 or MP-1)は時々クランプスクリュー(チップ止ねじ)に塗布してください。よく使用する工具であれば1週間に1回少量ねじ部とねじ頭部のテーパー部に塗布することをおすすめします。塗布しないで長時間加工をすると、加工時の熱でねじがホルダに焼き付き、外れなくなる可能性がありますのでご注意ください。 塗りすぎても効果は変わりません。手や服に付着すると取れにくいのでご注意ください。多刃カッタなど大量にねじを使用する場合には、ビニールにねじと適量の防止剤を入れて、揉みつけ作業すると簡単に塗布できます。
CFRP、GFRPのミーリングには、どんなチップ材種が適切か?
ダイヤモンドのKPD230 (KPD001) を推奨します。
エンドミルMECでチップのコーナRの種類がありますが、そのまま使用可能ですか?
コーナR1.6以上のチップはホルダの追加工が必要となります。
MECHラフィングエンドミルで、SUSのラフィング加工は可能でしょうか?条件表に載っていません。
ニック付きチップは、SUSの加工にはおすすめしていません。
MFHは、M/CのBT40でも可能ですか?
可能です。MFHは、軸方向の負荷(スラスト加重)が主なので、他のカッタと比べBT40でも有効です。
多品種少量の加工で、正面・溝・斜め沈み・ヘリカル・プランジ加工をしたいのですが、加工可能な工具はありますか?
MECエンドミルがございます。加工径はΦ10~Φ100までございます。また、Φ16~Φ100でしたら、鉄・SUS・鋳鉄・非鉄金属等あらゆる被削材に対応したチップをご用意しておりますので、是非ご検討ください。
ミーリングでは、クーラントは効果的ですか?
ヒートクラック(熱亀裂)のリスクがあり、基本的には推奨しておりません。
ミーリングの耐熱合金、チタンでクーラントを推奨している理由を教えてください。
他の金属に比べ発生する熱量が著しく大きいため、その熱量を減少させることを優先する必要があるためです。
ミーリングで 「ミスト」が効果的な理由を教えてください。
油の潤滑性と切りくず排出性の相乗効果が有ります。熱的には、液体のクーラントに対し、霧状のミストは加工中の温度変化が少なく、クッション的な役割を果たします。
インコネルやハステロイ、チタン加工用の平面加工用チップを教えてください。
耐熱性の高いPR1535を選んでください。切削速度はVc=30m/minくらいが良好です。切削速度を上げると発熱が激しくなりチップの摩耗が早く進みますのでおすすめできません。チップ形状については、丸駒チップ切込み角の小さくなるものを推奨します。
正面加工にて突出しを長くしてもびびリにくいカッタはありますか?
MFHを推奨致します。
技術情報
MFHは、M/CのBT40でも可能ですか?
可能です。MFHは、軸方向の負荷(スラスト加重)が主なので、他のカッタと比べBT40でも有効です。
マシン動力の弱い(BT40、BT30等)M/Cではカッタの刃数は、奇数と偶数どちらが良いですか?
偶数刃を推奨します。ビビリの際、1/2の歯数、or 2枚刃(最終1枚刃)にすることで切削抵抗を下げて、ビビリの防止が可能です。
ミーリングではクーラントは効果的ですか?
ヒートクラック(熱亀裂)のリスクが有る為、推奨しません。ミスト又は事前の油のハケ塗り+エアーブロー等が効果的です。
ミーリングの耐熱合金、チタンでクーラントを推奨している理由を教えてください。
他の金属に比べ発生する熱量が著しく大きい為、その熱量を減少させることを優先する必要が有る為です。
ミーリングで「ミスト」が効果的な理由を教えてください。
油の潤滑性と切りくず排出性の相乗効果が有ります。刃先冷却効果は液体クーラントに対し劣りますが、加工中の温度差が少なく、ヒートクラックを抑制できます